IGF 2025国内事前会合・IGF 2025報告会 詳報 — 議事録ダイジェストと3行まとめ

Japan IGF 2025 東京 — サムネイル

3行まとめ

Japan IGF 2025 東京 — 3行まとめ

  1. 2025年の日本の国内IGF活動は、5月26日の「IGF 2025国内事前会合」と10月8日の「IGF 2025報告会」の2つで、いずれも東京・内神田のJPNIC会議室とZoomのハイブリッドで開かれました。
  2. 事前会合では生成AIによるCSAM作成規制、違法オンラインカジノ、WSIS+20とIGFの役割を議論し、報告会では6月のIGF 2025オスロ(リレストレム)大会の成果を参加者が持ち帰りました。
  3. IGFの存続そのものが問われるWSIS+20見直しの年に、日本の国内コミュニティが世界の議論と直結して動いたことを示す2会合です。

こんにちは、中澤です。この記事は IGF 2025国内事前会合・IGF 2025報告会 を、公式発表・議事録・現地報道にあたって整理した詳報です。忙しい方は上の3行まとめと図解だけでも骨子がつかめます。

大会の基本情報(公式発表より)

Japan IGF 2025 東京 — 大会 基本情報

項目 内容
正式名称 IGF 2025国内事前会合・IGF 2025報告会
会期 2025-05-26(国内事前会合)/2025-10-08(報告会)
会場 JPNIC会議室(東京都千代田区内神田・内神田OSビル4F)+オンライン(Zoom)
テーマ 地域の共通課題
主催 国内IGF活動活発化チーム

(出典: 文末の出典一覧を参照)

ディスカッション・ダイジェスト(議事録より)

Japan IGF 2025 東京 — 議論の見取り図

現地の議事録・セッション記録から、議論の核心部分を抜粋・翻訳してお届けします。

1. 生成AIとCSAM — ブロッキング議論の再燃

取り上げたセッション: 国内事前会合セッション1「児童ポルノのブロッキングと生成AIによるCSAM作成の規制」(5月26日)

  • 立石聡明氏(JAIPA/インターネットコンテンツセーフティ協会)の進行で、弁護士やNPO代表など6名のパネリストが登壇しました [2][1]
  • 従来の児童ポルノブロッキングの運用に、生成AIでCSAMが作成されるという新しい問題が重なり、規制のあり方が改めて問われました [2][1]
  • このテーマは前年のJapan IGF 2024から継続しており、国内IGFの定番論点に育っています [2][1]

2. 違法オンラインカジノ — アクセス抑止をどこまでやるか

取り上げたセッション: 国内事前会合セッション2「違法オンラインカジノサイト問題」(5月26日)

  • 立石聡明氏の進行で、行政の法律部会委員、弁護士、JPNIC関係者の3名が議論しました [1][2]
  • 2025年に社会問題化した違法オンラインカジノへのアクセス抑止(ブロッキングの動きを含む)が、通信の秘密や検閲禁止との緊張関係の中で検討されました [1][2]
  • 海賊版・児童ポルノに続く「第3のブロッキング論」として、日本のインターネットの原則に関わる論点になりました [1][2]

3. WSIS+20とIGFの役割 — 国際パネルで問う存続の行方

取り上げたセッション: 国内事前会合セッション3「WSIS+20やGDCに向けてのIGFの役割」(5月26日)

  • 加藤幹之氏(CFIEC/活発化チームチェア)の進行で、ICC BASISとインドの市民団体から国際パネリスト2名とJPNIC職員が登壇。海外登壇者の発表は英語で行われ、機械翻訳字幕が付されました [2]
  • 国連のWSIS+20見直しとグローバル・デジタル・コンパクト(GDC)実施の中でIGFがどんな役割を担うべきかを議論し、6月のIGF 2025オスロ大会で中心議題になると位置づけました [2]
  • 国内会合に海外パネリストが登壇する形は前年に続くもので、国内議論と国際プロセスの直結が定着しつつあります [2]

4. IGF 2025報告会 — オスロ(リレストレム)の成果を国内へ

取り上げたセッション: IGF 2025報告会(10月8日14:00〜17:00、JPNIC会議室+Zoom)

  • 2025年6月23〜27日にノルウェーで開かれたIGF 2025(20回目の節目)について、加藤幹之氏(MK Next)、前村昌紀氏(JPNIC)、堀田博文氏(JPRS)、寺村行生氏(総務省)、高松百合氏(JPRS)ら参加者が報告と感想を共有しました [3]
  • 後半には前村昌紀氏の進行で「IGFの今後およびWSIS+20に関するパネルディスカッション」が行われ、年末の国連総会でのWSIS+20見直し(IGFマンデート更新を含む)を目前にした情勢が議論されました [3]
  • 「日本IGF」名義の全国会合が開かれなかった2025年に、国内コミュニティの継続性を支えた会合です [3]

3分ショートトーク — よくある疑問に答えます

Q. 2025年は「日本IGF」の大会がなかったの?

A. 「日本インターネットガバナンスフォーラム」名義の全国会合は確認されていません。実体は5月の国内事前会合と10月の報告会の2つで、いずれもJPNIC会議室とZoomのハイブリッドでした。

Q. 一番の論点は?

A. 2つあります。国内では違法オンラインカジノや生成AI製CSAMへの「ブロッキング」をどこまで認めるか。国際的には、WSIS+20見直しでIGFという場そのものを存続させられるかです。

Q. 自分に関係ある?

A. あります。オンラインカジノ対策は通信の秘密とネットの自由に直結しますし、生成AIのルール、そしてIGF存続の行方は、今後の日本のネット政策の議論の場を左右します。

Japan IGF ってどんな会議?(はじめての方へ)

Japan IGF 2025 東京 — Japan IGFの位置づけ

Japan IGFは、地域・国レベルでインターネットガバナンスを議論するIGFイニシアティブのひとつです。

日本の私たちへの影響

この大会の議論は、数年内に日本のデジタル政策・プラットフォームのルール・AI規制に反映 されていきます。2025年大会で確認された方針は、あなたが毎日使うスマホ・SNS・AIサービスの「次のルール」の土台です。

出典・参考資料

  1. IGF 2025国内事前会合開催のご案内 — Japan IGF(日本IGF公式サイト)(参照: 2026-07-11)
  2. IGF 2025国内事前会合(プログラム詳細) — Japan IGF(日本IGF公式サイト)(参照: 2026-07-11)
  3. IGF 2025報告会開催のご案内 — Japan IGF(日本IGF公式サイト)(参照: 2026-07-11)
  4. IGF国内事前会合シリーズ一覧 — Japan IGF(日本IGF公式サイト)(参照: 2026-07-11)

※ 記事中の [数字] は出典番号を示します。


関連リンク

更新履歴

第1稿投稿 2025年5月26日 14:00(記事コンテンツアップ)

第2稿更新 2026年7月16日 20:09(詳報版へ全面改稿:3行まとめ・議事録ダイジェスト・3分ショートトーク・出典一覧・図解を追加(引用は出典実在のもののみ収録))

— 中澤祐樹