こんにちは、中澤です。
日本にも "日本版のIGF" があるのをご存じですか? Japan IGF(日本IGF) は、毎年グローバルIGFの前に国内事前会合を開いて、日本からの論点を整理する場です。2025年は5月26日にJPNIC会議室で開催されました。この記事では、その日に議論された3大テーマを一般の人にもわかる形でまとめます。
会場の雰囲気(公式写真より)
日本IGFって何する場?
日本IGFは、日本国内の立場の違う人がインターネットの議題を話し合う場 です。JPNIC、総務省、大学、企業、市民団体、若者などが参加します。毎年グローバルIGFやAprIGFの前後に開催され、日本としての論点を国際会議に持ち込む橋渡し役 を担います。
「決める会議」ではなく「話し合う会議」なのがポイント。何かを決議するわけではないのですが、ここで整理された意見が総務省の政策や国際発信のベースになっています。
2025年 国内事前会合の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2025年5月26日(月)14:00〜18:00 |
| 開催場所 | JPNIC会議室(東京)+ オンライン(ハイブリッド) |
| 主催 | JapanIGF/JPNIC |
| 参加人数 | 約100名(会場+オンライン合計) |
| アジェンダ | 3大テーマ+自由討議 |
ハイブリッド開催で地方からも参加可能。日本語だけで参加できる ので、初めての方のハードルは低めです。
議論された3大テーマ
2025年の国内事前会合で議論されたテーマは次の3つ。
- IGFの在り方と今後 — 20周年を迎えるIGFを続けるべきか、どう関わるべきか
- 児童ポルノブロッキング × 生成AI — AIが作る "偽の児童画像" とどう向き合うか(別記事で詳述)
- 違法オンラインカジノ対策 — 海外違法サイトへのアクセスをどう遮断するか(別記事で詳述)
いずれも いま日本社会で深刻な問題 ばかり。生成AIと子どもの安全、ギャンブル依存とサイバー犯罪、どちらもニュースで見かけるテーマです。
テーマ①「IGFの在り方」の議論要旨
20周年のIGFをどう評価するかは、日本でも意見が割れました。
- 賛成派:マルチステークホルダー方式を持つ唯一の国際枠組み。絶対に残すべき
- 慎重派:決定力が弱く、形骸化しつつある。仕組みを変えるべき
- 改善派:続ける前提で、予算と事務局の強化、成果のフォローアップ制度が必要
日本として国連にどう働きかけるか、総務省が今後まとめる立場表明 のベースがここで議論されました。
日本IGFとAprIGF・グローバルIGFのつながり
日本IGFは、AprIGF(アジア太平洋)→ グローバルIGF という上位イベントへ議論を上げていく "三層構造" の一番下(=一番現場に近い層)を担います。
- 日本IGFで議論 → AprIGFのSynthesis Documentに反映 → グローバルIGFで発信
- つまり、日本IGFに参加するだけで、世界にあなたの意見が届く可能性がある
- 逆に、日本IGFに声がない議題は世界に届きません
この仕組みを知ると、日本IGFへの参加が "世界とのつながりの第一歩" だとわかります。
これから日本IGFに関わるには
日本IGFへの参加方法はシンプルです。
- japanigf.jp でイベント情報を確認
- 参加登録(無料) — 基本誰でも参加可。学生・社会人・主婦・シニア問わず
- オンライン視聴だけでもOK — 最初は聞くだけで十分
- 興味あるテーマでコメント投稿 — チャットでの質問歓迎
次の記事では、この国内事前会合で特に重く議論された 「生成AIとCSAM問題」 を詳しく解説します。
関連リンク
- Japan IGF: https://japanigf.jp/
- JPNIC: https://www.nic.ad.jp/ja/governance/igf.html
- 総務省 IGFページ: https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/igf/index.html
- 参考:中澤祐樹ブログ https://nkzw.jp/category/igf/japanigf/
更新履歴
第1稿投稿 2026年4月21日 10時30分(記事コンテンツアップ)
— 中澤祐樹

