ウトナイ湖の「フロストフラワー、気嵐、日の出」

フロストフラワー、気嵐、日の出を見た!!

 死ぬまでに見たいと思っていた、フロストフラワーを見る事が出来ました。
気嵐と日の出のシチュエーションにも遭遇する事が出来ました。
フロストフラワー、気嵐共に出現率はかなり低く地元の人でも遭遇難易度が高いです。
地元の人でも、極寒中、見えるかどうか分からない物に対して、行動する人は少ないでしょう。
苫小牧のお隣さんおじいちゃん、おばあちゃんも、見た事がないと、おっしゃっていました。

1階リビングの内外気温計「マイナス13.4度」

1階リビングの内外気温計「マイナス13.4度」
 リビングには、FFストーブが設置してあります。
この家唯一の熱源です。
熱源が近くにあるので、2階のサーバー設置している部屋の内外気温計を見に行きました。

2階リビングの内外気温計「マイナス14.1度」

2階リビングの内外気温計「マイナス14.1度」
 熱源から南北離れている部屋は、マイナス14.1度でした。
外気温度計のセンサー端子は、窓の隙間から垂らしています。
家の熱気をそれなりに、もらっていると想定されます。

フロストフラワーの発生条件

 フロストフラワー(霜の花)の発生条件は、下記のとおりです。

  • マイナス15度以下
  • 風が吹いていない
  • 湖の湖面に積雪がない

などがあります。
加えて、科学的な意味では、

  • 湖の水温と気温の差があり、氷(個体)が昇華(気体)出来る事
  • 昇華した気体が、地表で十分凍結できる状態である事
  • 放射冷却で一気に冷えるタイミングである事

の条件を満たすと、フロストフラワーが現れます。

見れるのは、早朝のみ

早朝のイメージと気嵐
 日の出とともに、気温が上がると、フロストフラワーは、消滅してしまいます。
出現の時間帯は、深夜~明け方にかけて、形成されます。
湖の氷の厚さが、比較的薄い(10cm以下)で、氷が気体に変化する昇華する条件で、水蒸気が発生します。
マイナス15度以下の場合、気化したら、すぐその場で、氷(個体)に変化します。
そうすると、湖面に氷の結晶が生成され続け、雪の結晶の出来上がりです。

狙っていたが、今日が一番好条件

 2週間ほどの滞在予定で、今日が一番ベストな条件でした。
苫小牧市の天気予報での気温は、マイナス5度くらい。
この家、うぐいす団地は、支笏洞爺国立公園に隣接する僻地に隣接しています。
リモートで見ていても、天気予報の気温から、マイナス10度の場所です。
市街地は、熱源が多く暖かいのだろうか。

 ウトナイ湖も、苫小牧市街地から、原野一つ越えて離れています。
どちらかというと、南半分苫小牧市の新千歳空港の方が近いです。
何もない場所だと、放射冷却が大きく働くので、マイナス20度以下突破するかも?!と思いました。
行動しなくては、結果は絶対にもぎ取れないので、行くことにしました。

ウォッシャー液が出ない

三が日2日の朝6時台の道路
 出発の20分ほど前から、遠隔スターターで車のエンジンをかけておきました。
激しく寒いので、予防対策です。
凍結したフロントガラスに、暖かい風を当てた後、ウィンドーウォッシャー液を使いました。
水が一滴も出ませんでした。
ちゃんと、マイナス30度に対応したウォッシャー液を使用しています。
理屈は分かりませんが、マイナス30度は絶対に行っていない。
でも、それくらい寒いという事がわかりました。

 車の外気温計は、マイナス18度となかなかいい温度となっていました。
寒すぎて、ウトナイ湖に向かう事、ビデオカメラ設置しか頭と手が回らなかったです。
日の出まで余裕はありましたが、現地に向かうこと優先しました。
車の外気温計撮影して置けば、良かったです

ウトナイ湖に到着

ウトナイ湖に到着
 ウトナイ湖に到着しました。
撮影したのは、日が昇ってからになるので、時系列では、一番最後です。
朝日を見た後に、撮影しているためです。

ウトナイ湖の看板1

ウトナイ湖の看板1

ウトナイ湖の看板2

ウトナイ湖の看板2

みんな朝日を見に来ている

ウトナイ湖の朝日
 15組20名くらいが、ウトナイ湖にいました。
お正月2日目なので、初日の出ではなく、多いのか少ないのか、良く分かりません。

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 目的は、フロストフラワーですが、朝日を撮影しました。
周りの皆さんも朝日を撮影している人が、ほとんどで、カメラ、携帯使っていない人は、いませんでした。

煙っぽいのが見えていて、気嵐に気づく

気嵐1
 工場の煙突から、煙が常時出ていて気付きにくかったです。
湖面上から、水蒸気が上がっている事に気づきました。

みんな朝日狙いではなく、気嵐を狙っていた

気嵐2
周囲の方、距離がかなり離れている、会話は防寒具のおかげで、全く聞こえなく、周囲の方が何を目的に来ているのか分かりませんでした。
気嵐を見に来ていたのだろうと理解しました。
全員が全員、気嵐目的ではなく、元旦は込み合っているから、2日に来ているという人もいたかもしれません。

気嵐3

気嵐3

気嵐4

気嵐4

気嵐5

気嵐5

気嵐6

気嵐6

気嵐7

気嵐7

気嵐8

気嵐8

気嵐9

気嵐9

気嵐10

気嵐10

気嵐11

気嵐11

気嵐12

気嵐12

気嵐13

気嵐13

気嵐14

気嵐14

気嵐15

気嵐15

気嵐16

気嵐16

気嵐17

気嵐17

気嵐18

気嵐18

だれも見向きもしなかったが、フロストフラワーを見れた!!

フロストフラワー(霜の花)1
 15組くらいの写真家の皆さん、非常に寒いのもあり、早々に退散されました。
日が昇ってきて、足元が見えるようになりました。
すると、フロストフラワーがあるではないですか!!
阿寒湖の写真と比較すると、数は少ないですが、れっきとしたフロストフラワー(霜の花)です。
気嵐とフロストフラワーを同時に見る事が出来て、非常に幸運でした。

フロストフラワー(霜の花)2

フロストフラワー(霜の花)2

フロストフラワー(霜の花)3

フロストフラワー(霜の花)3

フロストフラワー(霜の花)4

フロストフラワー(霜の花)4

フロストフラワー(霜の花)5

フロストフラワー(霜の花)5

フロストフラワー(霜の花)6

フロストフラワー(霜の花)6

フロストフラワー(霜の花)7

フロストフラワー(霜の花)7

フロストフラワー(霜の花)8

フロストフラワー(霜の花)8

フロストフラワー(霜の花)9

フロストフラワー(霜の花)9
 防風手袋で、フロストフラワーを持ち上げた状態です。

フロストフラワー(霜の花)10

フロストフラワー(霜の花)10

フロストフラワー(霜の花)11

フロストフラワー(霜の花)11

フロストフラワー(霜の花)12

フロストフラワー(霜の花)12
 湖面に散らばるフロストフラワー達。

フロストフラワー(霜の花)13

フロストフラワー(霜の花)13

ウトナイ湖の様子1

ウトナイ湖の様子1
 川から湖に合流する地点だけ、凍っていませんでした。

ウトナイ湖の様子2

ウトナイ湖の様子2

ウトナイ湖の様子3

ウトナイ湖の様子3

ウトナイ湖の様子4

ウトナイ湖の様子4

ウトナイ湖の様子5

ウトナイ湖の様子5

ここまでの作品の使用機材

 Canon EOS 5D MarkIVで撮影した写真一覧。

使用レンズ

  • EF16-35mm F2.8L II USM
  • EF24-70mm F4L IS USM
  • EF70-200mm F2.8L IS II USM
  • エクステンダー 2xII

作品:Sony Xperia1II

 Sony Xperia1IIで撮影した写真一覧。
3カメラ構成で

  • 16mm(広角)
  • 24mm(標準)
  • 70mm(望遠)

です。
厳密には、もう一個測距センサー、カメラがあります。

マクロレンズ持っていないので、携帯が活躍しました。
ただ、携帯のスマホ操作、手袋外さないと撮影できない、レンズ変更出来ないので、寒さとの勝負でした。
SONY製のスマホは、シャッターの物理キーがあるので、非常に便利です。

気嵐1

気嵐1

気嵐2

気嵐2

ウトナイ湖看板

ウトナイ湖看板

フロストフラワー(霜の花)1

フロストフラワー(霜の花)1

フロストフラワー(霜の花)2

フロストフラワー(霜の花)2

フロストフラワー(霜の花)3

フロストフラワー(霜の花)3

フロストフラワー(霜の花)4

フロストフラワー(霜の花)4

フロストフラワー(霜の花)5

フロストフラワー(霜の花)5

フロストフラワー(霜の花)6

フロストフラワー(霜の花)6

フロストフラワー(霜の花)7

フロストフラワー(霜の花)7

フロストフラワー(霜の花)8

フロストフラワー(霜の花)8

防風手袋とフロストフラワー(霜の花)1

防風手袋とフロストフラワー(霜の花)1

防風手袋とフロストフラワー(霜の花)2

防風手袋とフロストフラワー(霜の花)2

防風手袋とフロストフラワー(霜の花)3

防風手袋とフロストフラワー(霜の花)3

ウトナイ湖凍結、湖上を歩ける

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 湖は凍結しているので、湖上を歩けます。
ただし、ひざ下より深い場所で、湖の中の落下したら、数分で命を落とすので、自己責任です。
皆さん、ちゃんと分っている様で、湖岸付近から撮影されていました。

歩いた湖面の足跡たち

歩いた湖面の足跡たち

フロストフラワー(霜の花)9

フロストフラワー(霜の花)9

作品:Canon EOS R6

 Canon EOS R6で撮影した写真一覧。
使用レンズ

  • RF24-105mm F4-7.1 IS STM
  • マウントアダプター EF-EOS R
  • EF16-35mm F2.8L II USM
  • EF70-200mm F2.8L IS II USM
  • EFエクステンダー2X

気嵐1

気嵐1

気嵐2

気嵐2

気嵐3

気嵐3

気嵐4

気嵐4

気嵐5

気嵐5

気嵐6

気嵐6

フロストフラワー(霜の花)1

フロストフラワー(霜の花)1

フロストフラワー(霜の花)2

フロストフラワー(霜の花)2

フロストフラワー(霜の花)3

フロストフラワー(霜の花)3

フロストフラワー(霜の花)4

フロストフラワー(霜の花)4

フロストフラワー(霜の花)5

フロストフラワー(霜の花)5

更新履歴

第1稿投稿 2023年5月5日 12時50分(見出しと半分の記事コンテンツのみアップ)
第2稿更新 2023年5月7日 18時00分(写真追加)
第3稿更新 2023年5月17日 11時10分(写真のコメント、文章追記、完成原稿)