ここ最近、私のPCのGPUはほぼ休みなく働いている。ローカルLLM(Ollama)に大量のテキスト処理を回し続けているからだ。タスクマネージャーを開くと、GPU使用率はずっと90%台に張りついている。
そして、この状態で一つ困ったことが起きた。グラフィックカードにモニターをつなぐと、ブラウザのスクロールまでカクカクするのだ。今回はその対処として、CPU内蔵GPUにモニターをつないで凌いでいる話を書いておく。
AIを回すとGPUは本当に止まらない
下の画面は、実際にAIの処理を回している最中のタスクマネージャーだ。
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GPUはNVIDIA GeForce RTX 5060 Ti。3Dエンジンの使用率は94%で、専用GPUメモリは16GB中11GBを使っている。温度は62℃と安定していて、壊れる心配はなさそうだ。
一方、CPUは使用率20%、メモリも127GB中62GBで、まだ余裕がある。ボトルネックは完全にGPUだ。AIの推論は、使えるだけGPUを使い切る設計になっている。つまりGPUが100%近くになるのは異常ではなく、正常に働いている証拠だ。
ただし、その間GPUは「ほぼ満席」で、他の用事を割り込ませる余地があまりない。
グラフィックカードにモニターをつなぐとカクつく理由
Windowsの画面表示も、ブラウザの描画も、動画再生も、すべてGPUの仕事だ。モニターをグラフィックカードにつなぐと、これらがAIの推論と同じGPUに乗る。
GPUは複数の仕事を時間で切り分けて処理している。そこへAIが長時間の重い処理を投げ続けると、画面描画の順番がなかなか回ってこない。結果として、スクロールやウィンドウ移動のたびにフレームが遅れ、カクカクして見える。
AIの処理速度そのものは出ていても、人間が触る画面だけが重い。作業用のPCとしては、これがかなりストレスになる。
CPU内蔵GPUにモニターをつないで凌ぐ
解決策は単純で、モニターをマザーボード側の映像出力につなぎ、CPU内蔵GPU(Intel Graphics)に画面表示を任せる。タスクマネージャーで見ると、GPU 0がIntel(R) Graphicsで、使用率は5%程度。画面表示だけなら内蔵GPUで十分だ。
役割分担はこうなる。
- RTX 5060 Ti:AIの推論に専念(GPU 1)
- Intel内蔵GPU:画面表示とブラウザの描画(GPU 0)
こうしておくと、AIがGPUを占有していても、ブラウザや普段の作業は軽いまま動く。グラフィックカードを「計算専用」にする使い方だ。
注意点が二つある。一つは、マザーボードによってはBIOSで「内蔵GPUを有効にする(マルチモニター対応)」設定が必要なこと。もう一つは、3Dゲームや動画編集など、dGPUの性能を画面側で使いたい用途では、つなぎ替えが必要になることだ。
まとめ
AIをローカルで本格的に回すなら、GPUは常に100%近くで使われる前提で考えたほうがいい。そのとき、モニターを同じGPUにつなぐと、画面の快適さが犠牲になる。
CPU内蔵GPUを表示専用にして、グラフィックカードをAIに明け渡す。地味だが、私の環境ではこれが一番効いた対処だった。
更新履歴
第1稿投稿 2026年10月9日 20時30分
第2稿更新 2026年10月10日 03時40分
