第3回ベラルーシIGF(Belarus IGF 2018) 詳報 — 議事録ダイジェストと3行まとめ

Belarus IGF 2018 ミンスク — サムネイル

3行まとめ

Belarus IGF 2018 ミンスク — 3行まとめ

  1. 2018年10月3日、ミンスク・マリオットホテルで第3回ベラルーシIGFが開かれました。主催は前年に続きhoster.by、国連の枠組みの下でICANNとRIPE NCCが支援しています。
  2. プログラムは電子政府と「メディアとコンテンツ」のテーマ別セッションに、サイバーセキュリティ・ネット上の市民活動・IoTの3つの円卓会議。ISOC・ICANN・Facebook・Group-IB・SecDevなど国際色豊かな登壇陣でした。
  3. 「昨年は20カ国から400名超が参加した」と主催者が予告した通り、東欧最大級の国内IGFとしての地位を固めた大会です。2019年の第4回を経て、2020年からの3年間の空白に入る前の安定期にあたります。

こんにちは、中澤です。この記事は 第3回ベラルーシIGF(Belarus IGF 2018) を、公式発表・議事録・現地報道にあたって整理した詳報です。忙しい方は上の3行まとめと図解だけでも骨子がつかめます。

大会の基本情報(公式発表より)

Belarus IGF 2018 ミンスク — 大会 基本情報

項目 内容
正式名称 第3回ベラルーシIGF(Belarus IGF 2018)
回次 第3回
会期 2018-10-03
会場 ミンスク・マリオットホテル(Pobediteley大通り20)
テーマ 地域の共通課題
主催 hoster.by(運営会社Reliable Software社)。国連の枠組みの下、ICANN・RIPE NCC支援

(出典: 文末の出典一覧を参照)

ディスカッション・ダイジェスト(議事録より)

Belarus IGF 2018 ミンスク — 議論の見取り図

現地の議事録・セッション記録から、議論の核心部分を抜粋・翻訳してお届けします。

1. 第3回の体制 — ISOCを迎えた国際布陣

取り上げたセッション: 全体プログラム(2018年10月3日、暫定版)

  • 午前は開会・全体会合に続き、ISOC欧州地域担当シニアマネージャーのマーリット・パロヴィルタ氏が「インターネットガバナンスについてInternet Societyが語る」枠で登壇予定とされた [1][2][3]
  • 英語版公式サイトは「Belarus Internet Governance Forumは2018年10月3日にミンスクで開催される」と明記し、登壇者にはhoster.byのポヴァリシェフ氏、ICANN東欧・中央アジア担当のアレクサンドラ・クリコワ氏、RIPE NCCのマクシム・ブルチコフ氏、人権NGO Human Constantaのアレクセイ・コズリュク氏らが並んだ [1][2][3]
  • 会場は前年と同じミンスク・マリオットホテル(Pobediteley大通り20) [1][2][3]

2. 3つの円卓会議 — サイバーセキュリティ・市民活動・IoT

取り上げたセッション: 円卓会議(14:30–16:00、暫定版)

  • 円卓「サイバー安全。すきまだらけの安定——不安定地帯としてのインターネット」はGroup-IBベラルーシ事業開発責任者アレクサンドル・スシコ氏が進行し、SecDev Group共同創設者ラファル・ロゴジンスキ氏、非常事態省・軍事情報機関「ヴァヤル」・国営放送の広報責任者らが登壇予定とされた [2]
  • 円卓「ネット上の市民活動」はOEEC(欧州専門知コミュニケーション・オフィス)のスヴェトラーナ・ジンケヴィチ氏が進行し、Baltic Internet Policy Initiativeのミハイル・ドロシェヴィチ氏、商業省・知財当局・法律家・EC大手OZ.byの創業者らが顔を揃えた [2]
  • 円卓「IoT」はICANN副社長ヤクシェフ氏の進行で、ロシアのネット・オンブズマンのマリニチェフ氏、ロシア・ウクライナ・モルドバのドメイン・通信当局関係者が参加予定だった [2]

3. 電子政府とメディア — Facebookも座った対話のテーブル

取り上げたセッション: テーマ別セッション(12:00–13:30、暫定版)

  • テーマ別セッションは「電子政府」と「メディアとコンテンツ」の2本立てで、後者にはFacebookの政府・公共機関渉外責任者ウリヤナ・ジニナ氏が参加予定とされた [2][4]
  • 2016年から3年連続で電子政府がプログラムに入り続けたことは、ベラルーシIGFの中核テーマがデジタル行政の市民志向化にあったことを示す [2][4]
  • 2020年9月の運営委員会公開書簡が「過去4年にわたる関係省庁のフォーラム支援」に言及しており、この2018年大会を含む2016〜2019年の連続開催が公式に裏づけられる [2][4]

3分ショートトーク — よくある疑問に答えます

Q. どんな会議だったの?

A. ベラルーシの国内IGFの第3回です。ミンスクのマリオットホテルで、電子政府やメディア、サイバーセキュリティ、IoTを円卓形式で議論しました。ISOCやICANN、Facebookの担当者まで来る国際的な顔ぶれでした。

Q. 何が注目ポイント?

A. 治安機関や国営メディアと、人権NGOや外国企業が同じプログラムに載っていることです。捜査当局系の登壇者とHuman Constantaのような人権団体が並ぶ構成は、この時期のベラルーシIGFならではのバランスでした。

Q. 日本に関係ある?

A. サイバーセキュリティの円卓に民間脅威インテリジェンス企業(Group-IB)を進行役として据える設計や、SNS企業を政府関係者と同席させる運営は、日本のマルチステークホルダー会合の組み立てにも応用できる視点です。

Belarus IGF ってどんな会議?(はじめての方へ)

Belarus IGF 2018 ミンスク — Belarus IGFの位置づけ

Belarus IGFは、地域・国レベルでインターネットガバナンスを議論するIGFイニシアティブのひとつです。

日本の私たちへの影響

この大会の議論は、数年内に日本のデジタル政策・プラットフォームのルール・AI規制に反映 されていきます。2018年大会で確認された方針は、あなたが毎日使うスマホ・SNS・AIサービスの「次のルール」の土台です。

出典・参考資料

  1. Belarus IGF 英語版トップページ(「will be held in Minsk on October 3, 2018」・登壇者・会場。2018-09-03時点のWayback保存) — Belarus IGF(igf.by、Internet Archive経由)(参照: 2026-07-23)
  2. Программа(2018年大会プログラム暫定版。2018-09-03時点のWayback保存) — Belarus IGF(igf.by、Internet Archive経由)(参照: 2026-07-23)
  3. Место проведения(会場ページ: Minsk Marriott Hotel, пр. Победителей 20。2018-09-03時点のWayback保存) — Belarus IGF(igf.by、Internet Archive経由)(参照: 2026-07-23)
  4. The 5th Belarus IGF will not be held this year. An open letter by the Belarus IGF Steering Committee(2020-09-01付: 「過去4年のフォーラム」言及。Wayback保存) — Belarus IGF運営委員会(igf.by、Internet Archive経由)(参照: 2026-07-23)

※ 記事中の [数字] は出典番号を示します。


関連リンク

更新履歴

第1稿投稿 2026年7月31日 18時47分(記事コンテンツアップ)

— 中澤祐樹