3行まとめ
- 2023年8月28〜30日、コロンビアのカルタヘナ大学で第8回Youth LACIGFが開かれました。4年ぶりの対面復帰を初のハイブリッド形式で実現し、対面108人・総勢266人が域内21カ国から参加、25セッションを重ねました。
- 議題はAIと新興技術、デジタル人権と包摂、サイバーセキュリティとサイバー犯罪、データガバナンスの4本柱。「中澤の声はインターネットの未来にとって重要」と呼びかけた公募には70件超の提案が集まりました。
- LACIGF併催の前日イベントとして生まれた系列が、独自の日程・都市で3日間の大会を張れるまでに成長した画期の回です。若者主導会合の自立モデルとして日本の読者にも示唆があります。
こんにちは、中澤です。この記事は Youth LACIGF 2023 を、公式発表・議事録・現地報道にあたって整理した詳報です。忙しい方は上の3行まとめと図解だけでも骨子がつかめます。
大会の基本情報(公式発表より)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Youth LACIGF 2023 |
| 回次 | 第8回(4年ぶりの対面復帰・初のハイブリッド開催) |
| 会期 | 2023-08-28 〜 2023-08-30 |
| 会場 | カルタヘナ大学(カルタヘナ・デ・インディアス、コロンビア)・ハイブリッド開催 |
| テーマ | 地域の共通課題 |
| 参加者 | 対面108人(14カ国)、オンライン含む総参加266人(域内21カ国)、25セッション。18〜35歳対象の公募には域内から70件超の提案が寄せられた |
| 主催 | Youth LACIGF組織委員会(コーディネーター7人:ペドロ・ラナ〔ブラジル〕、カレン・クルス〔コスタリカ〕、ウムット・パハロ〔コロンビア〕、デニセ・レアル〔ブラジル〕、ヘルマン・ロペス〔コロンビア〕、ジョアン・モレノ〔ブラジル〕、ニコラス・フィウマレッリ〔ウルグアイ〕)。共催:カルタヘナ大学、Foro Gobernanza |
(出典: 文末の出典一覧を参照)
ディスカッション・ダイジェスト(議事録より)
現地の議事録・セッション記録から、議論の核心部分を抜粋・翻訳してお届けします。
1. 対面復帰と独立開催 — 前日イベントから3日間の単独大会へ
取り上げたセッション: 第8回Youth LACIGF全体(8月28〜30日、カルタヘナ大学)
- 2019年ラパス以来4年ぶりの対面開催を、オンライン参加も可能な初のハイブリッド形式で実現し、対面108人・総勢266人と対面時代(最大77人超)を大きく上回る規模になりました [1][2][4]
- 本体LACIGFの前日イベントではなく、独自の日程・都市での3日間開催。1日だった会期は3日に、発表数件だったプログラムは25セッションに拡大しました [1][2][4]
- カリブ海の世界遺産都市カルタヘナの国立大学を会場に、大学・市民社会(Foro Gobernanza)との共催体制を組みました [1][2][4]
2. 4本柱の議題 — AIからデータガバナンスまで
取り上げたセッション: テーマ別セッション(8月28〜30日)
「中澤の声は、インターネットの未来にとって重要です!(スペイン語原文からの翻訳)」
— Youth LACIGF組織委員会(公募の呼びかけ) [1][3]
- 「AIと新興技術」「オンラインのデジタル人権とデジタル包摂」「サイバーセキュリティ・サイバー犯罪・オンライン安全」「データガバナンス」の4領域で、生成AI普及元年の関心を正面から扱いました [1][3]
- 18〜35歳を対象とする公募には域内から70件超のセッション・発表提案が寄せられ、プログラムの大半が若者自身の企画で構成されました [1][3]
- アルゼンチンのビア・リブレ財団からはアレクシア・ハルボルセン氏が参加し、サイバー犯罪事案におけるプラットフォームの規制と責任を扱うパネルにブラジル・ペルーの専門家とともに登壇しました [1][3]
3. 誰が支えたか — 大学・技術コミュニティ・企業の重層スポンサーシップ
取り上げたセッション: 運営体制・スポンサーシップ
- 運営はブラジル3人、コロンビア2人、コスタリカ・ウルグアイ各1人の計7人のコーディネーターによる多国籍体制で、共催にカルタヘナ大学とForo Gobernanzaが入りました [1][4]
- スポンサーにはISOC Foundation、Google、IGFSA、ICANN、LACNICなど、インターネットガバナンス機関と民間企業が並び、多数の協力団体が加わりました [1][4]
- 国連IGFのユーストラック文書もYouth LACIGFを巡回先の地域ユース会合の一つに挙げており、独立開催後もグローバルIGFとの接続は維持されました [1][4]
3分ショートトーク — よくある疑問に答えます
Q. どこが画期的だったの?
A. 「前日イベント」を卒業したことです。本体LACIGFとは別の日程・都市で3日間の大会を開き、参加266人・25セッションと過去最大規模になりました。オンライン3年間で広げた裾野を、対面に持ち帰った形です。
Q. 何を議論したの?
A. AIと新興技術、デジタル人権と包摂、サイバーセキュリティとサイバー犯罪、データガバナンスの4本柱です。ChatGPT登場直後の年らしく、AIの議題が正面に据えられました。
Q. 日本に関係ある?
A. あります。若者会合が公募でプログラムを埋め、大学・技術コミュニティ・企業の重層支援で自立するモデルは、日本のユースIGF活動が規模を広げる際の設計図になります。
Youth LACIGF ってどんな会議?(はじめての方へ)
Youth LACIGFは、地域・国レベルでインターネットガバナンスを議論するIGFイニシアティブのひとつです。
日本の私たちへの影響
この大会の議論は、数年内に日本のデジタル政策・プラットフォームのルール・AI規制に反映 されていきます。2023年大会で確認された方針は、あなたが毎日使うスマホ・SNS・AIサービスの「次のルール」の土台です。
出典・参考資料
- Edición 2023(公式ページ:カルタヘナ大学・ハイブリッド・4テーマ領域・コーディネーター・スポンサー・公募70件超) — Youth LACIGF公式サイト(参照: 2026-07-22)
- Youth LACIGF 2023(8月28〜30日・カルタヘナ大学。ビア・リブレのアレクシア・ハルボルセン氏のパネル登壇) — Fundación Vía Libre(参照: 2026-07-22)
- youthlacigf – ISOC LIVE NOTICEBOARD(2023年版:8月28〜30日カルタヘナ大学のウェブキャスト告知) — ISOC Live(参照: 2026-07-22)
- Ediciones anteriores(歴代開催一覧:2023年カルタヘナ・対面108人/総勢266人・21カ国・25セッション) — Youth LACIGF公式サイト(参照: 2026-07-22)
※ 記事中の [数字] は出典番号を示します。
関連リンク
- IGF公式(リージョナル/ナショナル一覧): https://www.intgovforum.org/en/content/national-and-regional-igf-initiatives
- 日本IGF: https://japanigf.jp/
- 参考:中澤祐樹ブログ https://nkzw.jp/category/igf/
更新履歴
第1稿投稿 2026年7月16日 14時02分(記事コンテンツアップ)
— 中澤祐樹

