コスタリカ・インターネットガバナンス対話 2024(DGI CR) 詳報 — 議事録ダイジェストと3行まとめ

Costa Rica IGF 2024 サンホセ — サムネイル

3行まとめ

Costa Rica IGF 2024 サンホセ — 3行まとめ

  1. 2024年9月26日、サンホセ都市圏モンテス・デ・オカのフィデリタス大学講堂でコスタリカ・インターネットガバナンス対話(DGI CR)2024が開かれました。
  2. パネルは「責任あるAI——倫理・ガバナンス・AIの未来」「メタバースと新技術が築くデジタル環境」「分断されるインターネット——グローバル接続の壁と地平」の3本。Metaや中米のccTLD関係者も登壇しました。
  3. 生成AIとインターネット分断という世界的テーマを、大学キャンパスの無料イベントとして市民に開いた回です。締めくくりにはISOCコミュニティデーの配信も組み込まれました。

こんにちは、中澤です。この記事は コスタリカ・インターネットガバナンス対話 2024(DGI CR) を、公式発表・議事録・現地報道にあたって整理した詳報です。忙しい方は上の3行まとめと図解だけでも骨子がつかめます。

大会の基本情報(公式発表より)

Costa Rica IGF 2024 サンホセ — 大会 基本情報

項目 内容
正式名称 コスタリカ・インターネットガバナンス対話 2024(DGI CR)
会期 2024-09-26(9:00〜12:30)
会場 フィデリタス大学講堂(モンテス・デ・オカ、サンホセ都市圏)
テーマ 地域の共通課題
主催 NIC Costa Rica主催(LACNIC・ISOC Foundation後援)。国連IGF公認の国別イニシアチブ

(出典: 文末の出典一覧を参照)

ディスカッション・ダイジェスト(議事録より)

Costa Rica IGF 2024 サンホセ — 議論の見取り図

現地の議事録・セッション記録から、議論の核心部分を抜粋・翻訳してお届けします。

1. 責任あるAI — 倫理とガバナンスの国内対話

取り上げたセッション: パネル1「IA responsable: ética, gobernanza y futuro de la inteligencia artificial」(モデレーター: マルロン・アバロス〔MICITT〕)

  • MICITTのマルロン・アバロス氏の進行で、スサナ・ソト氏(ISOCコスタリカ支部)、ダニエル・ロドリゲス氏(コスタリカ情報通信技術会議所CAMTIC)、ダニエラ・セグラ氏(フィデリタス大学)がAIの倫理的・責任ある利用を討議 [1][2]
  • 市民社会・業界団体・大学の3者でAIガバナンスを論じる編成で、国のAI戦略を進める政府(MICITT)が司会側に回ったのが特徴 [1][2]

2. メタバースと新技術 — プラットフォーム企業との対話

取り上げたセッション: パネル2「Construyendo un entorno digital: el rol del Metaverso y las nuevas tecnologías」(モデレーター: クリスティアン・イダルゴ〔ISOC〕)

  • Meta社のディエゴ・R・カナバロ氏と独立研究者シグリッド・セグラ氏が登壇し、メタバースなど没入型技術が築くデジタル環境の可能性と課題を論じた [1][2]
  • 小規模な国内IGFの場に大手プラットフォーム企業の担当者が参加した点で、多者間対話の「企業セクター」枠が具体化した回となった [1][2]

3. 分断されるインターネット — 中米からみた接続の壁

取り上げたセッション: パネル3「Internet fragmentado: barreras, retos y horizontes la conectividad global」(モデレーター: ロサリア・モラレス〔NIC Costa Rica〕)

  • NIC Costa Ricaのロサリア・モラレス氏の進行で、エルサルバドルのccTLD「SV.NET」のリト・イバラ氏、YOD財団のパウラ・ブレネス氏、DeepSeasのホルヘ・モラ氏がインターネット分断のリスクと接続の課題を討議 [1][2]
  • グローバルIGFで主要議題化した「インターネット・フラグメンテーション」を、中米の技術コミュニティの視点で咀嚼する構成だった [1][2]
  • 閉会後にはISOCコミュニティデーの配信を実施。無料・公開・大学会場という開かれた設計で締めくくられた [1][2]

3分ショートトーク — よくある疑問に答えます

Q. 何が話し合われたの?

A. 3つです。AIを倫理的に使うための「責任あるAI」、メタバースなど新技術が作るデジタル環境、そして規制や地政学でインターネットが分断されるリスク。世界のIGFの主要テーマがそのまま国内版に持ち込まれました。

Q. 誰が参加したの?

A. 政府(MICITT)、ISOC、業界団体CAMTIC、大学に加えて、Meta社やエルサルバドルのccTLD運営者など国外の顔ぶれも登壇しました。会場のフィデリタス大学では啓発ブースも並びました。

Q. 日本に関係ある?

A. 生成AIとネット分断は日本のデジタル政策でも中心論点です。人口500万人の国が大学講堂の半日イベントで同じ議題を市民に開いている事実は、国内対話の敷居を下げるヒントになります。

Costa Rica IGF ってどんな会議?(はじめての方へ)

Costa Rica IGF 2024 サンホセ — Costa Rica IGFの位置づけ

Costa Rica IGFは、地域・国レベルでインターネットガバナンスを議論するIGFイニシアティブのひとつです。

日本の私たちへの影響

この大会の議論は、数年内に日本のデジタル政策・プラットフォームのルール・AI規制に反映 されていきます。2024年大会で確認された方針は、あなたが毎日使うスマホ・SNS・AIサービスの「次のルール」の土台です。

出典・参考資料

  1. Edición 2024(公式・開催ページ: 2024-09-26 Universidad Fidélitas講堂・3パネル) — IGF Costa Rica(igf.cr)(参照: 2026-07-23)
  2. ¡Sea parte del VIII Diálogo de Gobernanza de Internet…!(告知記事: 3パネルのモデレーター・登壇者名・入場無料・ISOCコミュニティデー) — NIC Costa Rica(nic.cr)(参照: 2026-07-23)
  3. IGF – Diálogo de Gobernanza de Internet de Costa Rica(公式トップ・過去大会一覧に2024収載) — NIC Costa Rica / IGF Costa Rica(参照: 2026-07-23)

※ 記事中の [数字] は出典番号を示します。


関連リンク

更新履歴

第1稿投稿 2026年8月12日 9時15分(記事コンテンツアップ)

— 中澤祐樹