3行まとめ
- 2025年11月24〜25日、ワルシャワのインターコンチネンタルホテルで「IGF Polska 2025」が開かれました。国内IGFとして初めての2日間開催です。
- 1日目はデジタル省とNASKによる討論、2日目は公募から選ばれた20セッションを4トラック(スマートシティ、技術競争、安全なデジタル空間、現在と未来の技術)で展開しました。
- AIによる立法支援や情報セキュリティ教育など、AI実装期の論点が並びました。参加無料の公開方式は維持され、2026年は10月にビドゴシチでの開催が予告されています。
こんにちは、中澤です。この記事は ポーランドIGF 2025(Forum Zarządzania Internetem — IGF Polska 2025) を、公式発表・議事録・現地報道にあたって整理した詳報です。忙しい方は上の3行まとめと図解だけでも骨子がつかめます。
大会の基本情報(公式発表より)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | ポーランドIGF 2025(Forum Zarządzania Internetem — IGF Polska 2025) |
| 会期 | 2025-11-24 〜 2025-11-25 |
| 会場 | インターコンチネンタル・ワルシャワ |
| テーマ | 地域の共通課題 |
| トラック | 4トラック: スマートシティ/技術競争の中のポーランドと欧州/安全なデジタル空間/現在と未来の技術 |
| 開催形態 | 初の2日間開催: 1日目は省・NASK企画の討論、2日目は公募選定の20セッション(各1時間・4トラック) |
| 主催 | デジタル省とNASK国立研究所 |
(出典: 文末の出典一覧を参照)
ディスカッション・ダイジェスト(議事録より)
現地の議事録・セッション記録から、議論の核心部分を抜粋・翻訳してお届けします。
1. 初の2日制と公募20セッション — 開かれたプログラム設計
取り上げたセッション: 全体プログラム(11月24日: 省・NASK企画/11月25日: 公募セッション)
- 2日目の20セッション(各1時間)は市民社会・学術・企業・行政から公募し、プログラム評議会が選定。応募は2025年9月19日締切で、誰でも複数提案できる開かれた設計だった [2][1]
- 4トラックは「人間中心のスマートシティ」「技術競争の中のポーランドと欧州」「安全なデジタル空間(サイバー犯罪・偽情報・デジタル衛生)」「現在と未来の技術(AI・量子と『ハイプ』の見極め)」 [2][1]
- 参加は無料。会場は初のホテル型会場インターコンチネンタル・ワルシャワ [2][1]
2. AIと立法 — 一貫性ある法をつくる道具としてのAI
取り上げたセッション: パネル「Sztuczna inteligencja jako narzędzie wspierające tworzenie spójnego i skutecznego prawa」
- 政府立法センター(RCL)のデジタル化・法情報システム局長クシシュトフ・マデイ氏が「一貫性があり実効的な法の作成を支援するAI」と題するパネルに登壇し、立法実務へのAI適用を議論 [3]
- RCLは翌日付の参加報告で、フォーラムが「デジタル空間の発展とインターネットの機能をめぐる主要課題」を扱ったと総括(ポーランド語からの翻訳)——開催実績の事後確認にもなっている [3]
3. 情報セキュリティと社会のレジリエンス — NASKの視点
取り上げたセッション: 情報セキュリティ・メディア教育関連セッション
- NASKサイバーポリシーの告知は、専門家が「情報セキュリティの課題、メディア教育の役割、増大する脅威への社会的レジリエンス(回復力)の築き方」(ポーランド語からの翻訳)を議論すると予告 [4][2]
- 偽情報・デジタル衛生を扱う「安全なデジタル空間」トラックは、前年の偽情報対策調整論議(IGF Polska 2024)を引き継ぐ位置づけ [4][2]
3分ショートトーク — よくある疑問に答えます
Q. どんな会議だったの?
A. ポーランドの国内IGFで、初めて2日間になりました。1日目は政府とNASKが企画した討論、2日目は公募で選ばれた20のセッション。スマートシティからAI・量子まで、無料で誰でも参加できます。
Q. 何が新しかったの?
A. 規模と設計です。セッションの過半を公募にし、4つのトラックに整理。AIで法律の作成を支援する議論に政府立法センターが参加するなど、「AIをどう使うか」の実装段階に踏み込みました。
Q. 日本に関係ある?
A. あります。法制執務へのAI活用は日本でも各府省が検討中のテーマですし、公募型で国内IGFのプログラムを作る方式は、日本のIGF活動の運営設計の参考になります。
Poland IGF ってどんな会議?(はじめての方へ)
Poland IGFは、地域・国レベルでインターネットガバナンスを議論するIGFイニシアティブのひとつです。
日本の私たちへの影響
この大会の議論は、数年内に日本のデジタル政策・プラットフォームのルール・AI規制に反映 されていきます。2025年大会で確認された方針は、あなたが毎日使うスマホ・SNS・AIサービスの「次のルール」の土台です。
出典・参考資料
- IGF Polska 2025(公式エディションページ: 11月24-25日・プログラム・録画・最終報告書) — ポーランド政府 IGF Polska (gov.pl)(参照: 2026-07-23)
- Otwieramy nabór na sesje w ramach Forum Zarządzania Internetem – IGF Polska 2025(公募告知: 会場・2日制・4トラック・20セッション) — ポーランド・デジタル省 (gov.pl)(参照: 2026-07-23)
- Konferencja IGF Polska 2025(政府立法センターの事後参加報告、2025-11-26付) — Rządowe Centrum Legislacji (rcl.gov.pl)(参照: 2026-07-23)
- IGF Polska 2025(NASKサイバーポリシー告知) — NASK Cyberpolicy(参照: 2026-07-23)
※ 記事中の [数字] は出典番号を示します。
関連リンク
- IGF公式(リージョナル/ナショナル一覧): https://www.intgovforum.org/en/content/national-and-regional-igf-initiatives
- 日本IGF: https://japanigf.jp/
- 参考:中澤祐樹ブログ https://nkzw.jp/category/igf/
更新履歴
第1稿投稿 2026年8月7日 9時08分(記事コンテンツアップ)
— 中澤祐樹

