北の大地に向けて出発、さんふらわあふらのに乗船

ゴールデンウィークの中日。
北海道胆振地方苫小牧に構えている別宅へ向かうため、大洗港~苫小牧港間を“フェリー さんふらわあふらの”で移動しました。

さすが大型連休ということもあり、常であればどこか閑散としている食堂、レストラン、プロムナードも、この日は人で溢れかえっていました。親子連れのファミリー層や団体客など、その内訳も千差万別です。

特にレストランなどは入場制限が行われている状況。いつもはなるべく身軽であろうと、気分によってはレストランを使用することもあるのですが、今回は繁忙期。あらかじめ混雑は予測しておりましたので、今回は食料を持参のうえ、プロムナードで食事を取りました。

プロムナードでは、お子様向けの風船パフォーマンスが開催されており、なかなかの盛況ぶり、
展望浴場上がりの大人観覧者も多く、大変賑わっていました。

さんふらわあふらのでは数年前の船体新造より、Baffalo社の業務用無線LANを設置するようになりました。

ただし、外洋の携帯回線不通エリアでは、船内のイントラネットに繋がるのみ……。インターネットの利用は難しい状態でした。加えて、たとえ回線圏内であったとしても、大勢が一度に回線を共有していたため、メールチェックすら不自由な状況でした。

あまりに不自由でしたので、過去に一度運営側に「携帯回線のアンテナ・中継基地局を設置してほしい」という要望を出したことがあります。これは電波が届かない地方の旅館や、温泉施設でよく見かける設備です。

さて、今回は約1年ぶりとなる乗船だったのですが、嬉しいことにアンテナが新設されていた様子。
通路では電波3本、客室内では1本と、4Gで通信するには扉を開けながらの利用が必須という状況ではありましたが、これは大きな進歩です。快適性が増し、フェリーの利便性が増しました。

外洋に出てからの電波状況は、岬のそばを通るたびに時々拾う程度。陸から10km以上離れてしまうと、ほとんど通信環境にはありつけません。
さらに、船は右側通行。苫小牧へ向かう際には、陸から遠いところを大回りで移動するため、北向きではどうしても電波が悪くなります。残念ながら、プロムナードはこの北向きに当たる右側。インターネットからはほぼ隔離されてしまいました。

しかしながら、常日頃からインターネットの通じる環境にいますから、フェリー乗船中くらい隔離されるのも悪くありません。

地平線を眺めながら思考を巡らせたり、瞑想したりと、非日常を存分に楽しむことができました。