競走馬の産地探訪の旅、二重間道路桜並木

一度別荘へ腰を落ち着けたのちは、本来の目的地を目指します。

 

今回は競走馬の産地探訪のため、そして、ゴールデンウイーク明けに開花する北海道の桜を見るため、二重間道路桜並木を訪れました。

北海道の桜は本州とは違い、5月中旬以降に開花する場所が多くあります。
私が訪れた日高地方は、北海道の中でも道南のほう。
ちょうどいい時期に開花情報を手に入れることができました。

 

二重間道路桜並木は、見事な桜が咲き誇る一本道です。
並木道の左右幅はちょうど二十間(現代換算で約36m)ほど。
日本の「さくら名所100選」にも選定されているだけあり、すばらしい光景が広がっていました。

まずはサラブレッド銀座駐車公園で、展示用の馬を鑑賞。
この公園の他にも、道路沿いには数十の牧場が点在していました。

 


しかしながら、二重間道路桜並木エリアには専用駐車場がありません。必然的に、停車しようとなると道路の両端に一時停車するしか策がありませんでした。
事前知識として「競走馬は音や刺激に敏感である」と聞いていたため、路肩へ駐車することは避けようと思い、見送りました。

 

この近辺がこうした造りとなっているのには、日高地方における競走馬発祥のルーツが関係しています。

明治維新の直後、この地域には野生の馬が約2000頭いたといいます。
加えて積雪の少ない地域であったことから、産馬改良に適切な場所として選定を受け、皇族の方々もしばしば視察に訪れました。
その際、行啓道路として整備されたのが、この区間です。
両端の桜の幅が20間(36m)、全長は約8km。道路幅はおおよそ7m程度しかありませんが、両端に駐車スペース、歩道を入れてもあまりある構造となっています。

桜並木道としてはたいへん整備されており、見栄えのいいロケーションでした。
今後の競走馬案件に関わりそうですが、歴史的背景やルーツ、また実際の牧場風景を拝見することができ、参考になりました。