IP分散サーバー、アメリカリージョン追加を予定

中澤商事のサービスのひとつに「IP分散サーバー」というものがあります。
IP分散サーバーは国内外に多数の業者がおり、さまざまなサービスが提供されています。

日本国内では、主要なサービスで、1000台近くのサーバーがあります。
これでも多いような気がしますが、片や、アメリカに目を向けてみると、少なく見積もっても約10万台のサーバーが存在しているようです。
まったくもって、アメリカの資本主義経済主義には驚きが隠せません。

日本では、主に２タイプのIP分散サーバーがあります。
１つは、サーバーが国内に存在する「国内IPアドレスのIP分散サーバー」。
もう１つが、サーバーが海外に存在する「海外IPアドレスのIP分散サーバー」です。
日本国内での利用の中心となっているのは、主に「国内IPアドレスのIP分散サーバー」でしょう。
これらの特長のひとつとして、利用料が安価になる傾向がある部分が挙げられます。

しかしながら、そのサーバーダウンや通信品質には少々問題があります。
海外に点在するホスティング事業者が、提供している粗悪なVPSが「IP分散サーバー」とされている場合も多いからです。

昨今のSEO事情では、ブラウザに3秒以内に表示できないウェブサイトは“品質が悪い”と判断される傾向があります。
こうなると、そのウェブサイトはSEO上、価値が低減してしまいます。場合によっては、マイナスとなる場合もあるでしょう。

IP分散サーバーを利用する場合、原則的には、メインのサイトのサーバーの近い地域からの被リンクが多いと良いでしょう。

たとえば、東京にメインサイトのサーバーがあるならば、以下のような地域からの被リンクがあると効果的だといえるでしょう。

＜例＞
●メインサイトのサーバーがある場所
・東京

●狙いたいリンク元
・日本国内
・東京
・札幌
・大阪
・福岡　…など

これはあくまで私の考えですが、IP分散サーバーの本質を考えた場合、以下のような要素を考慮すべきでしょう。

1.被リンク元のサーバーは、メインサイトのサーバーの所在地から近いところのリンクが多いこと
2.被リンク元のサーバーは、メインサイトのサーバーの所在地とリンク元が同一地域に限定しない・分散していること
3.被リンク元のサーバーは、メインサイトのサーバーの所在地から離れるにしたがって、比例して被リンク元の地域が減っていくこと

たとえば、上記を「飲食店の口コミサイト」に当てはめて考えてみましょう。

1.東京に飲食店があり、東京の店舗所在地から近い神奈川、埼玉、千葉などの近いところからの口コミが多いこと
（例）
一都三県からの口コミがなく、大阪や北京からの口コミしかない場合、不自然なものになる。

2.東京に飲食店があり、東京の店舗所在地と口コミ情報提供者居住地同一地域に限定しない、東京地域口コミ情報提供者居住地が東京に限定しない、一都三県や首都圏、日本全国、東南アジア地域に分散していること
（例）
中距離、遠方から食べに来てくれるということは、それだけ素晴らしい食事、サービスが提供されている＝良い飲食店としての価値が高い可能性がある。

3.東京に飲食店があり、東京の店舗所在地から離れるにしたがって、比例して口コミ情報提供者居住地の地域が減っていくこと
（例）口コミ件数100件が、以下のような割合で分散している。
・東京：40件
・神奈川：10件
・埼玉：10件
・千葉：10件
・大阪：5件
・北海道：5件
・福岡：5件
・沖縄：5件
　—
・ソウル：2件
・北京：2件
・上海：2件
・バンコク：2件
・シンガポール：2件
　—
上記のような割合であれば、自然な分散に感じられる。