2024年7月現在の状況
本301リダイレクト施策は、2024年7月現在、有効なSEO施策となっております。
弊社クライアント、顧客のSEO施策状況で、十分な効果測定が出来ており、有効と判断します。
基本的に、被リンクと言う概念が、SEOの根幹として成り立っています。
中古ドメインたる被リンクを受けているドメインを引っ越しした際に生じる、SEOの価値の相続と言う概念がある限り、301リダイレクト施策がなくなる事はありません。
いずれ、検索エンジン側で、対策が施されるでしょうが、検索エンジンの根幹であるため、何割か施策への効果が無効化される事があったとしても、根本的な概念を否定することは難しいと考えられます。
概ね3~5年は、大きく301リダイレクト施策の効果が減少すると言う事はないと想定されます。
リダイレクト転送とは?
インターネットには、元来、恒久的なリダイレクトという301リダイレクト転送という仕組みが実装されています。
上記とは反対に、一時的な移転措置を目的に、300リダイレクトという機能もあります。
時間がないときに中古ドメインを使ったリダイレクトSEOが有効
ドメインパワーUPによる効果を期待する施策です。
301リダイレクトの機能を使って、ドメインの価値を移譲する方法です。
中古ドメイン、リユースドメイン、オールドドメインと呼ばれる過去に誰かが使っていたドメインを使います。
過去に使っていた者のドメインの履歴情報(被リンク、ドメインランク、ドメインパワーなど)を引き継ぐことにより、SEO施策を行う方法です。
施策対象サイトのドメインに対して、301リダイレクトを設定するだけで施策が完了します。
一度設定してしまえば、ドメインの有効期限だけ注意を払う必要がありますが、他に作業は一切ありません。
中古ドメインの調達
中古ドメインは、運営されていたドメインの期限切れを狙って新規登録を行うことで、準備することができます。
調達の方法としては、
- 現在誰も登録されておらず、取得可能なドメインを新規登録する
- 狙いたい中古ドメインの有効期限切れを狙い、期限切れと同時にドメインレジストラで新規取得を行う
- 狙いたい中古ドメインの有効期限切れを狙い、バックオーダー事業者にドロップキャッチを行わせ、調達する(入札者が複数いればオークションで競り落とす事になる)
- 中古ドメイン販売事業者から、購入する
※ ドメインを取得する事業者をレジストラ(Registrar)と言い、ICANNという国際団体に加盟している事業者のみが、.comや.netなどを管理しているVerisignなどのレジストリ(Registry)へドメインの取得申請を行う事が出来ます。
バックオーダー事業者は、レジストラを複数準備し、ドメインが解放された直後を狙って、取得申請を大量に行い、顧客の要望に応える事業者です。
その取得申請を繰り返し行う事を、ドロップキャッチと言います。
ドメインの期限が失効し、落ちてくるものを拾うことから、ドロップキャッチ(Drop Catch)と名づけられています。
同様に、バックオーダー(Back Order)は、ドメイン業界では、事前申請という意味で使われています。
本来の意味は、注文を受け、在庫の引き当てが出来ないため、入荷待ちとなっている状況を指します。
中古ドメインが調達出来たら、リダイレクト転送を設定する
リダイレクト転送の方法は、いくつも方法があります。
たいていの場合、利用しているドメインレジストラで、リダイレクト転送設定ができ、こちらの機能を利用するのが、一番楽です。
利用しているレジストラが対応していない場合、リダイレクト転送に対応しているレジストラに、ドメインの引っ越し、移管を行う方法があります。
対応していないレジストラを使う場合、レンタルサーバーにドメインの設定を行い、リダイレクト転送の設定情報を書き込む方法が一般的です。
レンタルサーバーでの301リダイレクト転送方法
- .htaccessに下記構文を書き込み、FTPアップロードを行う。
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteCond %{REQUEST_URI} !(^/.well-known/)
RewriteRule ^(.*)$ https://example.com%{REQUEST\_URI} [R=301,L]
※ 必要に応じて、サーバーによって、構文を合わせる必要があります。
- PHPなどのプログラミング言語のファイルで設定を行う。
PHPでは、下記構文で書き込み、FTPアップロードを行う。
<?php
header( "HTTP/1.1 301 Moved Permanently" );
header( "Location: http://example.com/" );
exit;
?>
リダイレクトを行ってから、2~4週間で効果が出る
リダイレクト元である中古ドメインのドメインパワーの価値の大小によりますが、およそ2~4週間ほどで、施策対象サイトのドメインランクの向上やクローラーの巡回頻度が上がります。
ウェブサイト、ドメインランクの外部機関のツール(ahrefsやMajestic、MOZ、Semrushなど)で、施策対象サイトを定期的に監視し、ドメインランク(注)のアップや被リンクが増えている、クローラーの巡回頻度を確認しましょう。
注釈:ahrefsのドメイン価値(DR、Domainレーティング)、URL価値(UR、URLレーティング)
Majesticのトラストフロー(TF、Trust Flow、信用スコア)、サイテーションフロー(CF、Citation Flow、引用スコア)
Citation:引用という意味(被リンクが該当する)
図 リダイレクト後のドメイン価値と参照ページ数の推移グラフ(ahrefs指標)
図 リダイレクト後のトラストフローとサイテーションフローの推移グラフ(Majestic指標)
まとめ
高い効果を期待したい場合、高ランクドメイン、かつ元のサイトの種類が違いものを選ぶべきです。
余力があれば、元のサイト構造やオーガニック検索で検索されていたキーワードが近いドメインを選ぶとよいでしょう。
軽い添加剤として、クローラーをそれなりに巡回してもらいたい場合には、中古ドメインの選定、選択に時間をかける必要はありません。
あまりクローラーが回っていなくて、伸び悩んでいる程度であれば、クローラーがそれなりに回っていただろう中古ドメインを購入する程度で十分でしょう。
※ リダイレクトSEO施策は、手間暇をかけず、ドメインランク向上やクローラーの巡回頻度向上を狙う施策となります。
主体のSEOは、ペルソナ情報に従い、記事コンテンツを充実させ、読み手に有益な記事を提供することになります。
あくまで、リダイレクトSEO施策は、全体のSEO施策の補助を行う施策となります。
更新履歴
第1稿投稿 2022年8月13日 21時00分(記事コンテンツアップ)
第2稿更新 2024年6月27日 14時40分(原稿記事をマークダウン記述に変換、パーマリンクを「fast_seo_olddomain_301redirect」に更新)
第3稿更新 2024年7月24日 18時10分(2024年7月現在有効である点を原稿先頭に付記)