Googleの2022年12月のリンクスパム対策アップデートの考察

Googleの2022年12月のリンクスパム対策アップデートのリリース

2022年のGoogle検索エンジンなどコアアップデート

 12月14日に、Googleのアルゴリズムが更新されました。
主な変更点は、

  • AIを使用したSpamBrain機能によるスパムリンクの排除
  • AIを使用したSpamBrain機能による購入リンクの検出

になります。

なお、英語での題名は

December 2022 link spam update releasing for Google Search

となります。

日本語の題名

2022 年 12 月のリンクスパム対策アップデートのリリース(Google 検索)

となります。

ソース:https://developers.google.com/search/blog/2022/12/december-22-link-spam-update

今回のアップデートによる検索順位への影響

 今回影響を受ける対象の人たちは、

  • 購入リンクを使っている
  • 質の低いリンクを量産している

を行っている方々です。
一般的なSEO施策、マーケティング施策を行われている方には無縁の内容ですね。

影響を受ける人たちの具体的には

購入リンクを使っている

  • 無意味な相互リンクを行っている
    →20年以上前から、対策されているため、旧態依然としたスパムを行っている人は少ない
    長い期間、悪質なリンクとして、見なされているが、全てGoogleで防ぎきれていない実情もある。
    大半は見抜かれているので、非常に悪質な施策は、関与しないようにしましょう。

  • 業者を介して、掲示板、ブログへのスパム投稿により、被リンクを付けている
    ドメインランクを上げる目的で、fc2.comやameblo.jp、blogspot.comなどから、過剰な被リンクを受けている状態
    例:マイクロソフトのblogspot.comから、コメントスパムで、被リンクが1000件以上など(サイトの価値によるが、自然に発生しただろう数十個程度の被リンク程度は問題なし)
    10年近く前から、Googleは、SpamBrain(スパムブレイン)の投入により、正当ではない被リンクの価値移譲に対策を打ってきた。
    何も、今年のアップデートが、斬新で、素晴らしいものではなく、継続的に対策されている。
    アメリカでは、この様な手法も一部取り入れながら、マーケティング戦略が成功しており、これらのGoogleにとっての問題をすぐに駆逐することは困難と思われる。
    中長期的に、このビジネスが成立しなくなる可能性があり。
    短期的(3~5年)は、全く問題なく、活用できるだろう。
    ただし、補助に使ったり、中古ドメインのリダイレクトとして、使用するには、「あり」だと思うが、本筋にここに注力していては、1番になることはないだろう。
    一時的に1番になっても、Googleの人間による手動ペナルティの対象となりうるため、程ほどにしたほうが良い。
    なお、活用するにあたっては、質の低いリンクは、否認ツールで、否認がおすすめです。
    =スパムリンクは排除することとなるので、個人的には、邪道はお勧めしません。

  • 有償メディアに月3万円などの対価を払って、記事及びリンクを掲載してもらっている
    →いわゆる有料のオウンドメディアに掲載してもらい、集客を依頼するビジネススタイルの事。
    士業が集まった「○○の不動産鑑定なら、○○社がおススメ」みたいなメディアは、中長期的に、ビジネスが成立しなくなる可能性があり。
    短期的(3~5年)は、全く問題なく、活用できるだろう。

質の低いリンクを量産している

  • 被リンク元が、AIを用いた記事コンテンツを掲載している
    ※ 自分のサイトが、検索順位で低くなる可能性がある。相手を見極めて、リンクを否認ツールで否認する必要あり

  • ブラックハットSEO、サテライトサイト運用時、AIを用いて記事を作成しているのでリンクスパムと断定される
    ※ 同じAIが同種のコンテンツを作ると同じ記事、コピーコンテンツとして、ペナルティを受けるリスクがある

2023年12月のコアアップデートはどうなるか?

これからの見通し

 私は、2023年~2024年は、AI(人工知能、Artificial Intelligence)が大幅に、性能を飛躍する2年と見ています。
GoogleやBingなどの検索エンジンにAIが活用され、AIによる記事を排除する動きが出てくるでしょう。
そうなってくると、AI 対 AI の構図となり、どれだけ費用(お金)と時間を両者がかけられるかという問題になってしまいます。
今でも、検索エンジン、SEOでは、いたちごっこが多いですが、同じ状況になることも予想されます。
もちろん、AIとAIの戦いの中で、その中で勝ち上がっていく方法を否定するつもりはなく、その勝負の仕方も戦略の一つとして有用だと思っています。

中澤個人的なおススメ

 私個人的には、

  • 独創的
  • 人間が書いたコンテンツ
  • 読者に有益
  • 共感を持っていただけるコンテンツ
  • 人工知能に真似できないコンテンツ

の作成が重要だと思います。

具体的な例

 私が、2022年12月27日公開した

相鉄新横浜線「新横浜駅」建設現場視察

の記事は、集客を目的とした記事ではなく、個人的趣味な記事ですが、前項が大部分当てはまっています。

  • 独創的
    他に類似コンテンツなし。
    あるのは、報道機関のレール締結式の報道ニュースばかり。

  • 人間が書いたコンテンツ
    中澤が自分でライティング。

  • 読者に有益
    個人的趣味で記載しているので、有益ではなさそう。
    一部の建築インフラなどのマニアには有益かもしれない。
    少なくとも鉄道オタク(検索ボリューム大)の共感は、あまり得られそうにない。
    投資家の参考にはなるかもしれないが、ここまで大量の写真素材は不要で、直帰率が高そう。

  • 共感を持っていただけるコンテンツ
    同上

  • 人工知能に真似できないコンテンツ
    AIは、現場に行って、写真撮影は出来ない。
    現在のAIでは、ここまで偏った視点で物事を考えられず、独創的。

まとめ

 結局のところ、昔から、SEOで要求されている中身は変わっていません。
読み手に取って、有益な情報を、簡潔に、分かりやすく提供できるコンテンツ作りが大事になります。
それがレッドオーシャンのコンテンツならば、上記の要求されるレベルが高くなります。
逆にブルーオーシャンのコンテンツであれば、AIを部分的に活用し、メインサイトへ誘導させることも、十分許容されると推測されます。

言葉

レッドオーシャン

人通りの大きい駅前通りで、出店し、競合と熾烈な集客争いするような台風が吹き荒れている赤い海の様な激しいところ

ブルーオーシャン

あまり人通りが多くなく、競合が少ない静かなさざ波の様な青い海のようなところ