命の次に大事な「40TBの写真データ」の喪失と復旧ビジョン

マイピクチャのファイルサーバーのRAID故障

TS-431P3台のディスクでRAID5の論理的障害
 QNAPのTS-431Pと言う機種で、10TBの日立製HDD×4台でRAID5で、写真データの運用を行っていました。
RAID5を選択した理由は、当時は、4ベイ以上のNASが高価、HDD4台40TBの内、30TBの容量で十分、写真データ、動画ファイルを保存しきれていました。

TS-431P3台のディスクでRAID5の論理的障害(正面から)

TS-431P3台のディスクでRAID5の論理的障害(正面から)

使用していたHDDは日立製のNAS用製品2017年製

TS-431Pスピンアップが出来なくなった日立製10TBのHDD
 使用していたHDDは、日立のNAS向けの2017年製造モデルでした。
逆算すると8年間は、メンテナンスフリーで、稼働し続けて来た事になります。

 1台のHDDが故障し、RAIDアレーに警告が出ていました。
その1週間後くらいにログインすると、更にもう一台、不良セクタが読めない事が一回あったとログに出ていました。

データの緊急バックアップ

30TBのIronwolfProにコピーする

IronwolfPro 30TB
 別の記事「」にある通り、1台のHDDの異常が発生してから、30TBのHDDを1個注文しました。
1か月かかるとの事でしたが、2日後に到着し、4~5日かけて、24.34TBのデータをコピーしました。
この負荷が非常に大きいと思われ、2台目のHDDの不調が生じた原因かと思います。
コピー出来た時点で、良くやった、お疲れ様です。と言う感じです。
壊れてよい理由にはなりませんが、壊れる直前に、頑張って全てのデータを吸い出してくれて、ありがとうと思います。

4台のRAID5を別のNASに差し替える

TS-873(P)にディスク3本でRAID5が読み込めない、認識されない
 うち一台は、故障していますが、3台のRAID5アレイを、別のQNAPに取り付けました。
8ベイあるQNAPの「TS-873」と言う機種です。
先行して、4台RAID6で、レイド初期化していました。
そこに、残りの4スロットの内、3スロットに、RAID5のHDDを挿入しました。
ですが、2台しか認識せず、RAIDアレイとしても認識しません。
RAID5のアレイは、電源を切った所までで、2台目が故障してしまった様です。

 出来れば、同じNAS内で、数Gbpsは出るであろうローカルデータ移動を行いたかったですが。
これもやむ無しで、メインで使っているPC「6700K」のSATA接続している30TBのHDDから、ネットワーク越しに、データをコピーしようと思います。

もし、データの吸出しが失敗していたら?

木製棚組み立て後にエリア微分さんのデータを配置
 今回は運良く、運悪い部分もありましたが、データロストには繋がっていません。
時系列が悪く、データロストしていた場合はと言うと、苫小牧にほぼ同じ機種のQNAPの「TS-431Plus」と言うNASがデータクローンとして、設置してあります。
同様にRAID5のアレイで、HDDが1本故障して、見えない状態になっています。
5月に苫小牧に訪れた際には、故障は一台もありませんでした。
業務用のバックアップ用のサーバーのNASのHDDも1台故障しており、日帰りでHDD交換しに行く事も検討したいです。

 また、直近数年に撮影したデータは、ノートパソコンのSSDに削除予定のフォルダに、安置してあります。
更に、海外出張などの多くの枚数を撮影する場面では、外付けSSDにコピー、PCに刺しっぱなしにしているSDカードにもコピーして、冗長化しています。
日々の写真は、スマホのmicroSDXCカード2TB、クラウドにバックアップされており、日付毎の管理を再度行うと言う重労働を除けば、復元可能です。
一時的な取り込み先は、ノートパソコンになる事が多いですが、最終的には、ドキュメント関係を保存している一番重要な業務用基幹NASの一時ディレクトリに保存しています。
東芝の16TBのNAS用のHDD「MN08ACA16T」が、5台、RAID6構成です。
16TB×5台=80TB、内48TB使用可能です。

 また、階層化ストレージが採用されており、キャッシュで、SSDを4本搭載可能です。
WDの2.5インチSSD「WDS400T1R0A-68A4W0」(4TB)を4本、RAID6で、8TBが運用可能です。

 どちらのストレージも、コロナ過になった直後、東京都のテレワーク補助金「250/250万円補助」と言う100%補助金を使ってNAS一式を購入しました。
10%の消費税だけは、持ち出しになります。
要件で、10万円未満である事が必須要件で、16TBのHDDも容量が一番大きく、10万円を超えないと言う選定基準です。
SSDは、4TBもキャッシュが、必要かと言われると疑問ですが、買う商品多くしたくなかったので、前項と同じ基準で、一番高い物を買いました。
そんな関係で、作られたTS-932Xと言うNASは、100万円弱かかっています。
今の所、5年運用して、ネットワークドライブに、ドキュメントを保存していますが、トラブルフリーです。
間違ってファイルを消しても、スナップショットから、復元も可能で、文句の付け所がないです。

TS-873にTS-473PのHDDを刺してみる

TS-873(P)にディスク3本でRAID5が読み込めない、認識されない
 QNAPは、他のNASに差し替えても、そのまま使え、マイグレーションが出来ます。
今回刺して見ましたが、30TBにコピーで力尽きたようで、HDD2本故障につき(1本はスピン失敗、もう1本は認識しない)なので、RAID5の40GBのデータを活用するのは、不良セクタも多い事でしょうし、見送ります。
30TBのHDDからのコピーで対応します。

稼働機会が少ないNASを閉鎖する、データは24TBのHDDに移動(冗長化なし)

Amazonで一般PC利用者向けの24TBが48,280円だったので、48TB2台購入しました。

24TBHDDx2、Amazon商品画面

24TBHDDx2購入完了

24TBHDDx2購入完了
 早めに到着してもらい、HDD1台当たり、5日間抱えて、データを移動しようともいます。

24TB×2台のHDDの本体

24TB×2台のHDDの本体
 この小さな2台で48TBのデータを格納できます。

使用頻度の低い「TS-873」2台から、24TB×2台=48TBにデータを移動する

使用頻度の低い「TS-873」2台から、24TB×2台=48TBにデータを移動する

NUCで、USB接続で繋ぐが、24TB容量は対応していないか、故障している

NUCで、USB接続で繋ぐが、24TB容量は対応していないか、故障している

NUCで、USB接続で繋ぐ風景

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NUCで接続できないので、メインマシンにSATA接続する

NUCで接続できないので、メインマシンにSATA接続する
 NUC、4TB時代のUSBでHDDを取り付けられる機械、うまく動きませんでした。
世代の差で、30TBは認識できないのかもしれません。
そのため、メインマシンのため、HDD取り付け時、取り外し時、シャットダウンが必要になりますが、他にパソコンがないため、メインマシンに取り付けて、対処しました。

SATAの24TBHDD2段置き

SATAの24TBHDD2段置き

下には、IronWolfProの30TBのHDDが設置されている

下には、IronWolfProの30TBのHDDが設置されている
 このHDDで所有している物で、一番大きな30YB(27.2TB)ものです。

HDDの能力は30%くらいしか使わない

HDDの能力は30%くらいしか使わない

1Gbps弱が常に継続

1Gbps弱が常に継続
 ハブ、NICを2.5G、5G、10Gに変えたい所です。
少なくともハブが3~5箇所(8ポート)、NAS側、PC側にNICカード差し加えないといけないです。
10~200万くらいかかりそうなのと、手間が大変なので、頻繁にデータの大量書き込みが発生しないと、動き気分になれないですね。

21.4TBコピーには5日間要した

21.4TBコピーには5日間要した

移動3日目、フォルダ1/4の対応

移動3日目、フォルダ1/4の対応

21.8TB中空き領域8.02GB

21.8TB中空き領域8.02GB

2台目の24TBのHDDを取り付ける

2台目の24TBのHDDを取り付ける

コピー開始、BDISOの残りが少なくファイル移動時間は短く見える

コピー開始、BDISOの残りが少なくファイル移動時間は短く見える

2台目の24TBのHDDもいっぱいになる

2台目の24TBのHDDもいっぱいになる

今後の対策

TS-873(P)にディスク4本でRAID6を組む
 TS-873が5台あり、うち一台論理障害でデータ諦めています。
内2台は、24TBのHDDなどにRAID6から、対比して行きます。
元々映像関係の身内での共有していたファイルですが、今となっては、ストリーミングがあるので、2017年あたりから8年間放置です。
消去するのももったいないので、24TB×2=48TBにデータ移行するとしました。

データ移動で8台のHDDが空いたので、NAS用モデル2台を写真用NASに装着する

データ移動で8台のHDDが空いたので、NAS用モデル2台を写真用NASに装着する
 その上で、NAS用の耐久値のあるHDDを複数のサーバーから調達しました。
7台がNAS用、1台が通常のコンピューター様で、RAID6にしていれば、自宅で警報も鳴るし、何とかなると思います。
とにかく、なるべく早く、自宅内で、マイピクチャのデータを2重化したいですね。

 8年ほど前の8TBと言うHDDで、容量が少ないですが、8×6=48TBとなり、40TBくらいかが利用可能なストレージになると思います。
トルコやオスロの写真、マイピクチャの30TBに収まりきらなかったので、新規に作成した「TS-873OP」に一括管理したいと思います。

TS-873Aにストレージプールを削除する

TS-873Aにストレージプールを削除する

QNAP「TS873P」ストレージプール、シックボリューム作成

QNAP「TS873P」ストレージプール、シックボリューム作成

27.2TB及び、2日以上

27.2TB及び、2日以上

写真データコピー始め、5~10日くらいかかりそう

写真データコピー始め、5~10日くらいかかりそう

4日目だが、コピー完了は46%

4日目だが、コピー完了は46%
 単純計算で、コピー完了までに、8日間かかりそう。

今後の対策

 自宅、苫小牧の写真用のNASを最新化、HDDをNAS用の物の新品に置き換えです。
どちらも8ベイ対応が良いです。
今後は、HDDの容量も大きくなってきているので、RAID6を採用します。
HDD5~6本でRAID6で運用し、残り2スロットに予備のHDDをスタンバイ機として、装備して置き、RAID故障が起きたら自動的に復元する、よりメンテナンスフリーな状態に移行したいと思います。

 命の次、もしくは指の本数に入るほど大事な物です。
2拠点冗長化、ゆくゆくは3拠点でバックアップ出来ればと思います。
クラウドは値段が高いのもありますが、個人の資産を他社に見られると言うリスクがあり、コンプライアンス上、避けたいと思っています。
取材の写真など、漏洩してしまっては非常に困りますので。
3拠点の前に、自宅で2重冗長化バックアップを先に実施したいと思います。
実はこれ、30TBのHDDの購入がそれに準じています。

更新履歴

第1稿投稿 2025年8月12日 00時50分(文字のみの記事コンテンツアップ)
第2稿更新 2025年8月20日 03時30分(写真5点アップ)
第3稿更新 2025年8月21日 22時30分(写真1点アップ)
第4稿更新 2025年8月21日 22時40分(写真1点アップ)
第5稿更新 2025年8月21日 23時00分(写真5点アップ)
第6稿更新 2025年8月21日 23時20分(写真3点アップ)
第7稿更新 2025年8月21日 23時30分(写真1点アップ)
第8稿更新 2025年8月22日 00時50分(写真2点アップ)
第9稿更新 2025年8月24日 18時00分(画像13点アップ)