利尻島でポン山に登る(アカゲラと春の遊歩道、ペンショングリーンウィンドのテラスから)

20260503利尻島でポン山に登る(アカゲラと春の遊歩道、ペンショングリーンウィンドのテラスから)

 2026年5月3日、北海道・利尻島で過ごした一日の記録です。
宿のあるペンション・グリーンウィンド周辺の遊歩道でアカゲラを観察したあと、
ポン山(標高444m)に登りました。山頂からは利尻富士と礼文島を一望でき、
下山後は北麓野営場でパスタを作って昼食にしました。


リシリア天然ケイ素水

利尻山の地下水

 ペンションで見かけたリシリア天然ケイ素水。利尻山の地下水を源とした天然ミネラルウォーターで、
ケイ素(シリカ)を豊富に含むのが特徴とされています。
ボトルの裏ラベルには成分表示が細かく記されていて、硬度と含有ミネラルの内訳を読み込みました。
利尻ならではの土産のひとつです。
リシリア天然ケイ素水ボトル表面

リシリア天然水ボトル裏ラベル

リシリア天然水成分表示ラベル


針葉樹林の遊歩道へ

利尻自然休養林の駐車場から

 利尻島自然休養林の駐車場に車を停め、遊歩道に入りました。
針葉樹に囲まれた砂利の駐車場にはランドクルーザーが停まっていて、
入口の案内看板にはこのエリアのコースマップと見どころが描かれていました。
姫沼やポン山への分岐が読み取れます。
針葉樹の駐車場のランドクルーザー

利尻島自然休養林の案内看板

巨木の森に踏み込む

 針葉樹の太い幹が立ち並ぶ森の中は空気がひんやりとしていて、
落ち葉の積もった地面はふかふかと柔らかく、足音が吸い込まれていきました。
見上げると、手が届かないほど高くまで幹がまっすぐに伸びています。
利尻島の針葉樹林は密度が高く、本州の山とは違う重厚感がありました。
利尻の針葉樹林の太い幹

利尻島の針葉樹林内の遊歩道

落ち葉の積もる遊歩道

木陰に張られたテント

 遊歩道の脇には、針葉樹の木陰にテントが張られているのも見かけました。
冬枯れの森の中に鮮やかな緑色が映えていました。
5月のゴールデンウィーク、利尻でキャンプを楽しむ旅人がいるとは。
針葉樹の下に張られた緑テント

冬枯れの森の中の緑テント


アカゲラに出会う

幹をたたく音を辿って

 しばらく歩いていると、幹をコツコツとたたく音が聞こえてきました。
見上げると、アカゲラが張り付いていました。
頭頂部の赤が鮮やかで、体のサイズに不釣り合いなほど力強く幹に食らいついています。
Canon EOS R6を構えてしばらく観察しましたが、こちらのことなど気にする様子もなく、
ずっと作業を続けていました。
木の幹のアカゲラ

巣穴のそばで観察する

 幹の途中には円形の巣穴が開いていました。アカゲラはその巣穴のそばの枝にとまったり、
別の幹へ移って斜めにしがみつきながら一心不乱に幹をつついたりしていました。
春の営巣期の行動なのかもしれません。
枝から幹へ、幹から枝へと渡り歩く姿をじっくりと追いかけました。
巣穴そばの枝のアカゲラ

幹に張り付くアカゲラ

枝にとまるアカゲラと巣穴


ポン山を登る

笹道から入る登山口

 遊歩道を抜けてポン山の登山口へ向かいました。
「ポン山」とはアイヌ語で「小さい山」の意味で、隣に聳える利尻富士(標高1721m)に比べれば
444メートルはたしかに小山ですが、見晴らしのよい好展望台として知られています。
登山口の道標を確認し、笹に両側を挟まれた細い山道を登り始めます。
ポン山登山口の道標と笹の道

笹に挟まれた山道の登り

針葉樹林を登る細い山道

残雪の針葉樹林を行く

 すぐに針葉樹林のなかに残雪が現れました。5月の初めにもかかわらず、かなりの雪が残っていました。
案内板には「姫沼へ」の方向が示されており、樹間から利尻富士の雪の稜線がちらりと覗いていました。
分岐点の道標でポン山山頂方向を確認し、白樺と針葉樹が混じる森をひたすら詰めていきます。
雪を踏むたびに沈む感触が心地よく、むしろ歩きやすさを感じました。
姫沼への案内板と雪の稜線

冬枯れの樹間から見る雪の山肌

ポン山山頂への道標の分岐点

白樺と針葉樹の間を行く山道

雪が残るポン山の針葉樹林

残雪の針葉樹林の中の道

雪の残る針葉樹の森

雪の針葉樹林の奥に広がる空


ポン山山頂から利尻富士と礼文島を望む

山頂に立つ

 山頂に立つと、利尻富士がどんと目の前に広がっていました。
標高444メートルとさほど高くはないのですが、利尻富士がほぼ正面に見えます。
山頂標識の木の柱と雪を纏った山容を、Sony α7Cとアクションカムで交互に撮り続けました。
山頂は風が強く、体感気温はかなり低く感じました。
ポン山山頂から望む雪の利尻富士

曇り空の下の利尻富士と日本海

ポン山山頂標識と雪の利尻富士

ポン山山頂の木標と利尻富士

ポン山頂上での2人の記念撮影

利尻富士の全景と礼文島

 日本海の水平線の向こうには礼文島もはっきりと見えました。
山頂のハイマツが風を受けて揺れるなか、利尻富士の山頂部には
刻々と雲が流れ込んでは消えていく様子が見事でした。
雲の切れ間に一瞬だけ現れる青空と白い雪肌の対比は、何枚撮っても飽きませんでした。
ポン山から望む雪の利尻富士全景

青空を背に雪を纏う利尻富士

ポン山稜線のハイマツと利尻富士

青空に映える利尻富士の雪肌

晴天の利尻富士の美しい全景

ポン山山頂から望む利尻富士と海

雲ひとつない空と利尻富士全景

利尻富士と海を望むポン山の絶景

利尻富士と日本海を望む稜線

厚い雲と海の間に見える利尻富士

ポン山から望む日本海と礼文島

雲に包まれた利尻富士山頂の接写

霞む海に浮かぶ礼文島の灯台

遠望する礼文島の灯台シルエット

強風で雪煙が舞う利尻富士山頂

雲が切れる利尻富士の雪の山頂

山頂から見下ろす利尻空港と日本海

利尻富士の稜線と雲と日本海

霧に包まれた利尻富士の山肌

雪に覆われた利尻富士と日本海遠望

針葉樹林の上に広がる利尻富士全景

雲がかかる利尻富士の雪の稜線

雲が流れる利尻富士の山腹と日本海

雲の中に消える利尻富士の雪の山頂

雲が流れる利尻富士の雪の山頂

雲がかかる利尻富士の雪の岩峰


下山:アカタテハとハイマツ、春の気配

アカタテハが舞う

 下山しながら周囲を見ていると、アカタテハが何頭も飛んでいました。
枯れ草や砂利の上に止まっては羽を広げていました。
翅の表面の鮮やかなオレンジと黒の模様が、春の光の下でよく目立ちます。
近づいても逃げないので、R6を地面ぎりぎりまで下げて接写しました。
針葉樹の向こうに広がる海と島影

草地に止まる小さな蝶

枯れ草の上のアカタテハ

草地のアカタテハの蝶

砂利道で休むアカタテハ

砂利の上で羽を広げるアカタテハ

ハイマツの新芽と松ぼっくり

 ハイマツの枝先には新しい芽吹きがあり、島の春がゆっくりと始まっているのを感じました。
松ぼっくりが昨年のものと今年の花芽を同時につけていて、
生命の更新が静かに進んでいる様子でした。
ハイマツの枝先と松の花芽

ハイマツの新緑と松ぼっくり

雲がかかる利尻富士とハイマツ

ハイマツ越しに雄大な利尻富士

雲が湧く利尻富士の雄大な山容

雲が流れる利尻富士の山肌

平野を見下ろして下山

 ポン山から見下ろすと、利尻島の平野部と集落が広がっていました。
コンパクトな島の形が一望できるのも、ポン山ならではの眺めです。
足元の雪を気にしながら、来た道を戻りました。
ポン山から見下ろす利尻の平野


遊歩道沿いの春

姫沼方面への道標

 下山後、姫沼方面への遊歩道を歩きました。
道標には「小ポン山」「姫沼」「鴛泊市街」の方向が示されていました。
森の中に建つログハウス風の施設も見かけ、上からは車を停めた駐車場も小さく見えていました。
小ポン山と鴛泊市街への案内板

姫沼と鴛泊市街への分岐道標

森の中に建つログハウス風施設

山の上から見下ろした駐車場

サルノコシカケを観察する

 遊歩道の木の幹にはサルノコシカケが生えていました。
大きいものは直径30cm以上はありそうで、幹に水平にせり出しています。
腐朽菌の一種で、木を分解しながら長年かけて成長したものと思われます。
年輪のように積み重なった層を接写で撮ると、なかなかの存在感でした。
木の幹に生えたサルノコシカケ

大型のサルノコシカケと針葉樹

木の幹のサルノコシカケアップ

春の芽吹きとフキ

 広葉樹の枝先には小さな新芽が開き始めていました。
白樺の幹を背景に接写すると、産毛のような葉の質感がよく写りました。
フキの花と若葉も遊歩道のそこかしこに顔を出していて、
5月の利尻の春がじわじわと動き出しているのを感じました。
春の新芽が開く広葉樹の枝先

白樺林の中の春の新芽の接写

春一番のフキの花と若葉

青空に広がる枯れ木の枝ぶり

草地と遊歩道の続き

 遊歩道は木々に囲まれた草地を抜けて続いていました。
木と木の間にはロープが張られ、黄色いブイが目印として吊るされていました。
小さな木橋を渡り、ペンション緑風への案内矢印看板を過ぎると、
フキが両側に生い茂る舗装路の区間になりました。
姫沼周辺の草地には区画ロープが張られ、自然保護の管理がなされていました。
木々に囲まれた緑の草地

春芽吹く広葉樹に囲まれた草地

木々の間に張られたロープと草地

木に吊るされた黄色いブイ

遊歩道の小さな木橋と測量ポール

ペンション緑風への案内矢印看板

フキが生い茂る舗装路の遊歩道

姫沼周辺の草地と区画ロープ


ペンショングリーンウィンドのテラスで

宿の外観と周囲

 宿に戻りました。ペンショングリーンウィンドの外観と周辺の様子です。
木立に囲まれた落ち着いた佇まいで、建物のそばには草の小道が続いています。
周辺の自然休養林と地続きになっているように感じる立地でした。
ペンショングリーンウィンドの外観

ペンショングリーンウィンドの建物

グリーンウィンドを望む草の小道

テラスに機材を広げる

 テラスにはカメラ機材を広げて整理しました。
外階段を上がった先にあるテラスからは庭が一望でき、
機材を置いたまましばらく外の空気を楽しみました。
グリーンウィンドのテラスと機材

ペンションの外階段とテラスの機材

テラスから利尻富士を望む

 テラスに出ると、庭越しに利尻富士が見えました。テラスの机越しに山を眺めながら一休みしました。
新緑が芽吹き始めた木立の合間から、白い雪を纏った山頂がのぞいています。
アクションカムでも庭と山のカットを収めました。
グリーンウィンドテラスから望む庭

テラスから望む利尻富士と春の庭

テラスの机越しに見える残雪の山

ペンション周辺の春の庭と雪山

テラスから見た庭の新緑の木立

庭の木立の合間に見える利尻富士

グリーンウィンドの六角テーブル

宿周辺の遊歩道を散策

 宿の周辺の遊歩道も少し歩きました。
笹と広葉草に挟まれた細い遊歩道が森の奥へ続いていて、
苔むした地面の上に木製のベンチが置かれていました。
冬枯れの広葉樹の下に笹が密生する様子は、利尻らしい植生でした。
笹や広葉草に挟まれた遊歩道

笹の茂みの中を続く遊歩道

苔むした遊歩道と木製のベンチ

冬枯れの広葉樹と笹の下草

利尻の広葉樹林と笹の群生

苔の遊歩道を続く冬枯れの林道

宿内の野生動物ギャラリー

 宿の中には野生動物の写真が壁に飾られていました。
利尻島で撮影された鳥や動物の写真で、この島の自然の豊かさが伝わる展示でした。
玄関のそばには「電話室」の扉もあり、昔ながらのペンションの雰囲気が残っていました。
ペンション内の電話室入口扉

壁に飾られた野生動物の写真


北麓野営場でパスタを作る

炊事棟を借りる

 昼食は北麓野営場の炊事棟を借りて作ることにしました。
管理棟で利用手続きをすませ、炊事場の休憩棟へ向かいます。
施設はよく整備されていて、利尻富士登山の登山口にも近い場所にあります。
北麓野営場管理棟の正面入口

北麓野営場管理棟と案内板

北麓野営場の炊事棟外観

北麓野営場の炊事場の休憩棟

ナポリタンを作る

 炊事台に食材を広げ、カセットコンロでパスタを茹でました。
湯気の立ち上る鍋の中でパスタがぐつぐつと踊り、野営場らしい雰囲気でした。
メニューはナポリタン。茹で卵も一緒に作り、アルミ皿に盛り付けました。
今回使ったカセットコンロの底面の銘板を記録として撮っておきました。
炊事場の台に並ぶ食材と水筒

カセットコンロで茹でるパスタ

炊事棟での湯気立つパスタ調理

鍋の中でグツグツ茹でるパスタ

炊事台のカセットコンロとパスタ

カセットコンロ底面の銘板アップ

できあがったナポリタン

 アルミ皿に盛ったナポリタンに茹で卵を添えて完成。
登山のあとに食べるシンプルな料理がこれほどうまいとは。
利尻の冷たい空気の中で食べる熱々のパスタは格別でした。
ナポリタンスパゲッティと茹で卵

茹で卵入りナポリタンパスタ

アルミ皿のナポリタンと茹で卵

国立公園のルールを確認する

 食後、国立公園の掲示板をながめてから野営場をあとにしました。
禁止事項と利用ルールがまとまって掲示されていて、
自然保護の観点から細かく定められていることが読み取れました。
北麓野営場の国立公園禁止事項掲示

北麓野営場の利用ルール掲示板


 利尻島のゴールデンウィークは、人が少なく、空気が澄んでいました。
アカゲラを間近で観察できたことと、ポン山からの利尻富士の眺めが
この日のいちばんの収穫でした。


更新履歴

第1稿投稿2026年5月19日
第2稿更新2026年5月19日
第3稿更新2026年5月20日 07時34分
第4稿更新2026年5月20日 YouTubeテンプレートの関連記事URL修正(05/03→05/20)
第5稿更新2026年5月20日 投稿日時を最後の撮影日時(2026-05-03 19:16:15 JST)に変更、YouTubeテンプレートURL修正(05/20→05/03)