礼文島2日目|澄海岬・スコトン岬でアザラシの子供に遭遇、礼文神社・トド展望台・厳島神社

礼文島一周〜澄海岬・スコトン岬・アザラシの子供・礼文神社・礼文空港・厳島神社〜

2026年5月8日、礼文島を一日かけて巡った。早朝から島の西側を北上し、澄海岬・スコトン岬を訪れ、岩礁でアザラシに出会い、トド展望台から利尻富士を眺め、礼文神社と礼文空港を経て、香深の厳島神社で締めくくった。

礼文島に来るたびに感じるのは、この島の「密度の濃さ」だ。狭い島の中に、手つかずの自然と、離島ならではのインフラと、歴史を持つ神社が、驚くほどコンパクトに詰まっている。晴れ間の少ない灰色の空でも、礼文島の景色には力がある。

澄海岬

澄海岬は礼文島西海岸の北部に位置する岬で、礼文島の代名詞的な絶景スポットだ。エメラルドグリーンの入り江と断崖が織りなす景観は、天候が良ければこれ以上ない青さを見せてくれる。この日は薄曇りだったが、それでも海の色は十分に美しかった。

M1.澄海岬(動画)

1.澄海岬(標柱と抜けるような青空)

澄海岬(標柱と抜けるような青空)

「澄海岬」と刻まれた木製標柱と、その向こうに広がる岩礁と海。青い空と青い海が重なるこの構図は、礼文島を代表するショットのひとつだ。

2.澄海岬(利尻礼文サロベツ国立公園の案内板)

澄海岬(利尻礼文サロベツ国立公園の案内板)

利尻礼文サロベツ国立公園の案内板。礼文島の位置と周辺の地形、フィールドマナーが記されている。国立公園内という自然保護の文脈で礼文島を訪れると、この島の希少性があらためてわかる。

3.礼文島の野草(岩場に咲く黄色い花)

礼文島の野草(岩場に咲く黄色い花)

岩場のすき間に咲く黄色い野草。礼文島は「花の浮島」とも呼ばれ、高山植物が海岸線に咲くことで知られる。5月はちょうど花の季節のはじまりで、あちこちで野草が顔を出し始めていた。

スコトン岬

北緯45度27分51秒。スコトン岬は礼文島の最北端であり、日本の最北限のひとつとして知られる岬だ。岬の先端からはトド島が間近に見え、晴れた日には遥か遠くまで視界が開ける。霧がかかりやすい場所だが、この日は岬とトド島の両方をはっきりと見ることができた。

民宿「島の人」が岬のすぐ下に建っており、ここに泊まれば最北端の地で夜を過ごすことができる。そういうロケーションの宿が現役で営業しているのが、礼文島らしい。

M2.スコトン岬(動画)

4.スコトン岬(北緯45度27分51秒・最北端の案内板)

スコトン岬(北緯45度27分51秒・最北端の案内板)

「スコトン岬は礼文島の最北」と記された案内板。北緯45度27分51秒という数字が刻まれている。この緯度を意識しながら岬に立つと、自分がどこにいるかをあらためて実感する。

5.スコトン岬からトド島を望む

スコトン岬からトド島を望む

岬の先端から見たトド島。無人島のトド島は、かつてトドの生息地として知られていた。岬の足元には急峻な岩礁が連なり、その先に静かに浮かぶ島の姿が印象的だ。

6.スコトン岬(民宿「島の人」の看板)

スコトン岬(民宿「島の人」の看板)

「鳥の人 民宿 スコトン岬」の大きな木製看板。岬の斜面を降りた先に建つ、最北端の宿だ。こういう場所に宿があって、人が暮らしているという事実が、礼文島という島の底力を感じさせる。

7.最北限の地スコトン岬(標柱とトド島)

最北限の地スコトン岬(標柱とトド島)

「最北限の地 スコトン岬」と刻まれた標柱。環境省・北海道の文字も入っている。バックにはトド島と日本海。ここが本当に行き止まりだ。

8.スコトン岬の海岸(廃材の木組み)

スコトン岬の海岸(廃材の木組み)

岬下の海岸に打ち上げられた廃材の木組み。流木なのか漁具の残骸なのか、海岸ならではの無秩序なオブジェが転がっていた。背後に広がる日本海のグレーが、その存在感を引き立てる。

9.スコトン岬の漁港

スコトン岬の漁港

岬の脇に整備された小さな漁港。消波ブロックと防波堤が海を囲み、数隻の漁船が係留されている。礼文島の最北端まで来ても、そこには漁業の生活がある。

10.スコトン岬最北端の建物(黒い外壁とデッキ)

スコトン岬最北端の建物(黒い外壁とデッキ)

黒い外壁の建物とウッドデッキ。民宿「島の人」の建物だろうか。デッキから海に向かって視線が抜け、岬の先端感がある。

11.スコトン岬のデッキ(テーブルと椅子)

スコトン岬のデッキ(テーブルと椅子)

ウッドデッキのテーブルと長椅子。海に向かって開けたこの席に座れば、日本最北端の宿で食事ができるということだ。贅沢な立地だと思う。

アザラシの子供

スコトン岬付近の岩礁に、アザラシが上陸していた。ゴマフアザラシの子供と思われる個体が、波に洗われながら岩にしがみついていた。

波のたびに飛沫を浴び、それでも岩を離れない。その様子をCanon EOS R6で粘り強く狙い続けた。シャッタースピードを意図的に落として水の流れを表現した一枚は、特に気に入っている。

12.アザラシの子供(岩礁に上陸・遠景)

アザラシの子供(岩礁に上陸・遠景)

岩礁に横たわるアザラシ。遠景でも、丸みのある体と後ひれの形でアザラシとわかる。波が岩に当たり、白い飛沫が舞う。

M3.アザラシの子供(動画)

13.アザラシの子供(後ひれを上げる)

アザラシの子供(後ひれを上げる)

後ひれを高く上げて体を安定させている。アザラシが陸上で体温調節をするとき、このように四肢を上げる行動をとることがある。

14.アザラシの子供(後ひれを上げる2)

アザラシの子供(後ひれを上げる2)

ほぼ同じ構図でもう一枚。後ひれを上げたまま、こちらをちらりと見ている。目が合ったような気がした。

15.アザラシの子供(顔のアップ)

アザラシの子供(顔のアップ)

顔を正面に向けたアップ。丸い目と短い鼻、まだら模様の体。子供のアザラシ特有のあどけない表情だ。

M4.アザラシの子供・波しぶき(動画)

16.アザラシの子供(波しぶきの中)

アザラシの子供(波しぶきの中)

シャッタースピードを落として撮影した一枚。波が流れて水の筋になり、その中に岩とアザラシがくっきりと浮かび上がる。意図した構図が決まった瞬間だった。

17.アザラシの子供(波しぶきの中2)

アザラシの子供(波しぶきの中2)

少し波が引いた瞬間。アザラシの胴体が岩にしっかりと張り付いている。

18.アザラシの子供(波しぶきの中3)

アザラシの子供(波しぶきの中3)

波が引く瞬間のまた別のコマ。水の流れる方向と速さが一枚ごとに違う。連続撮影して後から見比べるのが楽しい。

M5.アザラシとカモメ(動画)

19.カモメ(岩礁で採餌)

カモメ(岩礁で採餌)

岩礁の上で何かをついばむカモメ。アザラシを追っているうちに、カモメも視野に入ってきた。黄色いくちばしと橙の足が鮮やかだ。

20.アザラシの子供(水しぶきを浴びる)

アザラシの子供(水しぶきを浴びる)

少し場所を変えた岩礁のアザラシ。水しぶきを全身に浴びながら岩にへばりついている。波が来ても動じない様子に、ちょっとした逞しさを感じた。

トド展望台

礼文島の中央部に位置するトド展望台からは、天気が良ければ利尻富士が正面に見える。この日も残雪を纏った利尻富士が姿を現した。礼文の丘陵稜線と雪山のシルエットの組み合わせが美しく、しばらく見入った。

21.利尻富士(トド展望台から・残雪)

利尻富士(トド展望台から・残雪)

トド展望台から見た利尻富士。5月でも山頂部には白い雪が残り、礼文島の丘陵が手前に広がる。本土からわざわざ来て、こんな景色が見られるなら、来た甲斐があるというものだ。

礼文神社

礼文島の香深地区に鎮座する礼文神社。島の人々に長く信仰されてきた神社で、石段を上がると本殿が高台に建ち、境内には島の遅い春を告げる桜が咲いていた。

22.礼文神社(石鳥居)

礼文神社(石鳥居)

住宅街の中にひっそりと建つ石鳥居。周辺の民家と鳥居の組み合わせが、島の神社らしい親しみやすさを醸し出している。

23.礼文神社(赤い大鳥居)

礼文神社(赤い大鳥居)

参道入口の赤い大鳥居。正面の石段がまっすぐ上に伸び、その奥に本殿が見える。鳥居の赤と石段の灰色のコントラストが、境内の凛とした雰囲気を作り出している。

24.礼文神社(石段と石鳥居)

礼文神社(石段と石鳥居)

石鳥居をくぐって石段を上がる。境内は思いのほか静かで、参拝客は私たちだけだった。

25.礼文神社の桜

礼文神社の桜

境内に咲く桜。5月8日、礼文島では桜がまさに見頃を迎えていた。本土より1〜2ヶ月遅い開花で、この遅さが礼文島らしい。

礼文空港

礼文空港は香深の北側の台地上に立地する。1961年に開港し、稚内空港との間に定期便が就航していたが、2003年3月31日をもって廃止。現在は緊急医療搬送用の休止空港として維持されている。

今回はターミナルの外から2カット。ランドクルーザー250と並べると、空港のスケール感がよくわかる。

26.礼文空港(石碑・ターミナル・ランクル250)

礼文空港(石碑・ターミナル・ランクル250)

「礼文空港」の石碑の奥に、ターミナルビルと管制塔が見える。手前に止めたランドクルーザー250と比較すると、離島の地方空港らしいコンパクトなスケール感がよくわかる。

27.礼文空港ターミナル内部(警察官立寄所)

礼文空港ターミナル内部(警察官立寄所)

ガラス越しに覗いたターミナル内部。「警察官立寄所」の白い紙が貼られ、向こう側に「出入口」の文字が透けて見える。誰もいない待合室。2003年以来、旅客が集まることはない。

利尻富士(香深の海岸から)

香深の海岸線から見た利尻富士。礼文島と利尻島を隔てる海の向こうにそびえる山は、角度や光の具合によって毎回違う顔を見せる。岩礁を前景に入れると、奥行きが生まれて迫力が増す。

28.利尻富士(香深の岩礁越し)

利尻富士(香深の岩礁越し)

香深の海岸の岩礁越しに見た利尻富士。波が岩に砕け、その向こうに雪を頂く山がそびえる。礼文島から見る利尻富士は、常に「海の向こうの山」として存在している。

29.利尻富士(香深の海岸から)

利尻富士(香深の海岸から)

少し引いた構図。利尻富士の全体が収まり、礼文と利尻の位置関係がよくわかる一枚だ。灰色の海と雪山の組み合わせが、5月の北海道の空気感を伝えている。

厳島神社

香深地区に鎮座する厳島神社。北の弁財天さまとして親しまれており、港の近くに建つ赤い大鳥居が目印だ。本殿は高台に建ち、狛犬が左右を守っている。

この日は礼文神社と厳島神社の両方で御朱印をいただいた。礼文島という離島で御朱印が揃うのは、島の信仰の厚さを感じる。

30.厳島神社(赤い大鳥居と標柱)

厳島神社(赤い大鳥居と標柱)

「厳島神社」と刻まれた標柱と赤い大鳥居。住宅地の中に突然現れる赤い鳥居は、遠くからでも目を引く。北乃弁天さまとして、島の人々に長く親しまれてきた神社だ。

31.厳島神社(本殿と狛犬)

厳島神社(本殿と狛犬)

石段の上に建つ本殿。茶色い外壁と緑の屋根、千木が印象的な社殿だ。左右に狛犬が控え、春の境内は静かで清々しかった。

32.厳島神社と礼文神社の御朱印

厳島神社と礼文神社の御朱印

令和8年5月8日の日付で押された、厳島神社(右・北乃弁天さま)と礼文神社(左)の御朱印。離島の神社で御朱印を授かるたびに、旅の記憶がひとつ形として残る気がする。

まとめ

澄海岬から始まり、スコトン岬、アザラシの子供、トド展望台、礼文神社、礼文空港、厳島神社まで。礼文島の一日はいつも濃い。

この島は観光地でありながら、生活の匂いが濃く残っている。最北端に民宿があり、神社では御朱印が授かれ、廃港になった空港が静かにスタンバイし続けている。訪れるたびに、もう少し長くいればよかったと思う島だ。

撮影機材

  • Canon EOS R6 + RF24-105mm F4-7.1 IS STM
  • RF100-400mm F5.6-8 IS USM
  • RF200-800mm F6.3-9 IS USM
  • SONY α7c + FE12-24mm F4(SEL1224G)

更新履歴

  • 第1稿投稿 2026年5月20日 22時30分
  • 第2稿更新 2026年5月20日 22時04分
  • 第3稿更新 2026年5月20日 22時50分