ポータブル電源「Jackery BN-RB6-C」

昨今、パンデミックという言葉がにわかに巷を飛び交っていますね。
海外では、実際にパンデミックが起きたときに「何が起きるのか」がサイト上で議論されています。
その中で目についたのが以下のような文言でした。

「現在のようなパンデミックが継続した場合、最終的に発生するのは、発電所などの生活インフラを維持する人々が従事できなくなり、電力などが止まってしまう」

上記のような状況は想定したくもありませんし、もちろん起きてほしくもありません。

 

しかしながら、万が一そういった事態に陥ったとしても、PCやネット環境などの最低限の時間は確保したいものです。

サーバーの不具合修正などを1日3回行うとして、時間にして1日20分を3セット、合計で1時間ほど繋がれば上々といったところでしょうか。

ただ、仮にデータセンターは軽油で発電できるとしても、インフラがすべて止まってしまった場合、道路も通行止めになる可能性が高そうです。
となると、全てが止まってしまった場合に備え、最低限の準備はしておきたいものです。

 

サーバーの接続自体は、ノートパソコンが内包しているSIMで通信可能です。
ですが、NASやネットワーク内のデータの動きについては、固定ネットワーク経由には敵いません。

私は現在ISPを4つほど利用しているのですが、それらの光ファイバー網が停止してしまったとしたら、ネットワークは全滅です。
そうした事態を回避するためのリスクヘッジとして、SIMカード経由で接続できる据え置き型のルーターを1つ所持しています。いわゆる緊急時用です。

とはいえ、携帯基地局も電力や燃料がなければ、いずれは停波してしまいます。さらに、バックボーンである光ファイバー網が停止してしまったとしたら、キャリアに繋がったとしてもインターネットには接続できません。

ただ、上記のような事態についてはあえて今回は想定しないことにしました。現実的なラインから考えるべきは、固定ネットワークが使えず、携帯ネットワークについては稀に繋がるかもしれない、という状況です。

となると、目指すは継続性のある環境の構築です。

 

SIMカードを使用したルーターの電力源は、100Vコンセントです。
このタイプのコンセントは、ノートパソコン、デスクトップPCにも同様に使用されています。
これらの電源を確保するため、ひとまずポータブル電源を追加で用意することとしました。

 

早速、複数のメーカーを比較検討してはみたのですが、日本のメーカーが製造しているものは工事現場での使用などを想定した、いわゆる業務用のものばかり。必然的に、中国のメーカーに絞られてしまいました。

求めていたのは、バッテリーの電気を使い切ってしまったときでも、発電所由来以外の何らかの電力で充電できる商品です。

 

結局、選んだのは「Jackery」というメーカーのものでした。

調べてみると、どうやらJackeryは太陽電池も作っているメーカーのようです。サイトが日本人フレンドリーな造りであったことも気に入ったポイントです。

最終的に、購入を決定したモバイルバッテリーは以下のようなスペックです。

・626Wh
・174,000mAhの電力が蓄えられる(モバイルバッテリー3.7V換算)
・1時間で100V600Wの出力が可能(=50Wであれば12時間程度が賄える)

 

後日届いた商品パッケージには、キャンプやアウトドアユーザー向けのPRが多く掲載されていました。

最近は遠出するときにハイブリッド車を利用することが多いのですが、ハイブリット車はエンジンを停止していたとしても、車のエアコンやインバーター経由でPC充電を継続できるため、そうした使用法はあまり考えていませんでした。

軽自動車で移動することもありますが、上記の理由により、こちらを使うのはもっぱら近距離移動のみ。
今後は遠出するときにも軽自動車も活用しながら、駐車・停車中にポータブル電源を活用した作業/充電などを行うのもいいかもしれません。

後日、別途注文しておいた太陽電池も届きますので、そちらとのコンビネーションも試してみたいと思います。