お名前バックオーダーのDA上位200件を分析してみた ~48/200件は、復旧(Restore)している~

サンプリング分析を実施

 バックオーダー.JPの競合分野のお名前ドットコムのバックオーダー一覧を分析しました。
gTLDバックオーダーを行っていないので、お名前ドットコムは、競合他社としては、あまり意識していません。
ですが、ダーシャン、中澤ともに、GMO関係者だったので、注視する必要があります。

 サンプリングは、お名前ドットコムが、お勧めしているMOZのスコアのDA(ドメインオーソリティ)の上位200件を調査しました。
200件の内、48件が、回復手続き、ドメイン復旧、リストア、Restoreされていました。
調査対象は、2月末失効したJPドメイン、3月20日まで、リストア可能、4月1日解放され、ドロップキャッチされるドメインです。

JPRSの回復手続き(ドメイン名廃止申請キャンセル)

JPRS_回復手続き_AGNT-1867(HubNami株式会社)
 JPドメインは、20日の23:59まで、リストアが可能です。
JPRSの正式名称は、回復手続きですが、グローバルや他TLDでは、リストア(Restore)と言います。

.comのリストアの事例

グローバルでは、リストアと言う

分析の結果

お名前バックオーダーは、48/200件がActive
 DA上位200件というスポット分析にはなりますか、結果が得られました。
約1/4(48/200)のドメインが、リストアにより、お名前ドットコムは、手元に確保しています。
顧客の管理下にあったドメインを、有効期限・回復期限内に、こっそりリストアして、自分の物にするという意味です。
これらのドメインに、入札があれば、問答無用で、お名前ドットコムの勝利です。

 お勧め順のドメインが、必ずしも、リストアされているわけではありませんでした。
リストアされると、WHOISのステータスが、「Suspended」から「Active」に変更されるため、誰でも確認が可能です。

 バックオーダー.JP陣営でも、主な顧客が、東証プライム市場の会社のドメインを管理しているレジストラがあります。
それらのレジストラの廃棄ドメイン(失効して手放されるドメイン)は、上場企業ならではのドメインが多数あります。
我々も、お名前ドットコムさんの様に、リストアしたいところではあります。
上場企業のドメインと言う事で、コンプライアンス上、実施できていません。

 リストアされていないドメインでも貴重なドメインは多数あります。
それゆえ、国内のJPドメインのバックオーダー事業者でも、それなりの需要があります。
.comに関しては、GoDaddyのドメインシェアが最強すぎて、他の事業者が食い込む余地がありません。
それでも、dropcath.com(ドロップキャッチ.com)が、市場を形成している点から見ても、バックオーダーには、需要が大きくありそうです。
リユースドメインの需要があるところを見ても、GoDaddyが全部やればいいのに、って思えて仕方がありません。
それを言ってしますと、総合商社がコンビニから、スーパー、飲食店、ホームセンターなど、全て制覇してしまうことになりますね。