SEOやマーケティングで使用するペルソナとは?

本来のペルソナ「persona」とは?

本来のペルソナ「persona」とは?
 一般論の心理学においてのペルソナとは、人はだれしも仮面を被っている事を指している。
そして、その仮面の外側である外面、及び心理学の「カール・グスタフ・ユング」の考え方では、外的側面をペルソナと呼ぶようになった。

 要約すると、
職場、家庭、友人関係、学校などで、それぞれ仮面を使い分けている人が多いと思われます。
周囲に応じて、ペルソナして(仮面をつけて)、円滑な生活をしていくために、使い分けているのでしょう。

 高校デビューや大学デビューで、新しい自分として、設定や性格を変えて、新しい生活に挑戦するのも、ペルソナの一環と言えるでしょう。
二重人格や多重人格、キャラの使い分け、性格の設定なども、ペルソナで仮面、外的側面を使い分けている事でしょう。

マーケティングにおけるペルソナとは?

マーケティングにおけるペルソナとは?
 ターゲティングしたユーザー属性に対して、商品作成、広報宣伝を行っていく事があります。
その際、更に踏み込んで、具体的な顧客設定を行う事をペルソナと言います。
パーソナリティの設定という場合もありますが、意味は同じです。

宅配食材パックの場合

  • 30~40代女性
  • 子供複数人
  • 子供は小学生~中学生
  • 共働き(フルタイム)
  • 年収600万円
  • 夫婦の年収1,200万円
  • 居住地:5大都市圏在住で、通勤先まで電車で40分以内
  • 家賃相場:20万円
  • 教育に力を入れている夫婦
  • 食事の栄養バランスもしっかりしたい

と言った人物をペルソナとして、設定を作ります。
この女性の場合、忙しくても、しっかりした食事を与えたいと考えます。
時間がない故、睡眠時間を削っている状態を想定します。
家事の中の炊事にかかる時間を短縮するための商品として、「宅配食材パック」が需要に合うと判断出来ます。
金銭的余力は、ある方と想定されます。
「宅配食材パック」に事前にカット野菜の手間賃、運送費を載せた金額でも買ってくれると、考えることができます。

ペルソナとターゲティングの違いは?

ペルソナとターゲティングの違いは?
ターゲティングは、大雑把な集団の属性を記したものです。
ペルソナは、具体的に仮想の人物を描き、そういった顧客に訴求出来るかどうか考えるものです。
どちらにも、一長一短があります。

 ターゲティングでは、細かい顧客の需要を想定することは出来ませんが、多くの人物を想定に入れる事が出来ます。
対して、ペルソナでは、描いた人物像が、実際の顧客層に合っていれば良し。
合っていなければ、的外れな広報宣伝を行ってしまうことになります。

SEOにおけるペルソナとは?

SEOにおけるペルソナとは?
 検索エンジンにて、どういうキーワードで検索してくるのか、想定した人物像を考えていく事をペルソナと言います。
検索ボリュームから、どのキーワードで、上位検索で表示され、ウェブサイトにアクセスしてもらうかを考えていきます。
キーワード毎に、アクセスしてくるユーザー層が異なります。
そのため、閲覧するユーザーに応じて、ウェブサイト制作側も、読者に合わせた記事を作成していきます。
一連の流れ、ペルソナを行って、コンテンツを作って行く等と言ったりします。

SEOのペルソナを行う手順

SEOのペルソナを行う手順
 SEO施策したいウェブサイトの現在の状況を把握します。
SWOT分析しても良いと思います。
SWOT分析は、自社(自分)の強み、弱み、脅威、機会(チャンス)により、どこを伸ばし、欠点を補うか考える手法です。
強みと弱みは、自社に関する事。
脅威、機会は、外的要因で、自分ではどうする事も出来ない事が入ります。

 競合他社がとても強い場合、こちらも予算と人件費をかけなければいけません。
成果を早めに出したい等の場合は、中古ドメインやメディアに出演掲載などの手段を講じる必要が出てきます。
被リンクの購入は、後からペナルティや取り返しが付かない事が多いので、お勧め出来ません。

 共同他社が、強くない場合、それなりの手間と予算で、攻略できる事が把握できます。
最短ルートで、競合を打破する戦略を立てましょう。
内部施策、外部施策だけ考えておければ、十分かもしれません。
成果を早く出したい場合には、中古ドメインを活用しましょう。

自分のサイトをどうして行きたいか決める

自分のサイトをどうして行きたいか決める
 法人、個人によって、行いたいことが異なるかと思います。

法人の場合(営利の個人も含む)

法人の場合(営利の個人も含む)
 ウェブでの集客を行い、自社の製品を買ってもらったり、知ってもらう事が主な活動になるでしょう。
自社の商材を、より多くの人に良い点を知ってもらい、購買していただく、こちらが一般的な流れではないでしょうか。
多くの人に知ってもらうためには、検索ボリュームを正確に把握することが重要です。
どの様なキーワードで検索して、自社、競合他社のサイトに訪問しているかを把握する事です。
その中で、自社の強みとなるPRしたいキーワードに沿って、記事コンテンツを作成、SEO施策していく形となるでしょう。

個人の場合(非営利目的)

個人の場合(非営利目的)
 営利目的ではなく、自分、個人が作成した何かを多くの人に知ってもらいたい場合があるでしょう。
その場合、あまり費用はかけられない事でしょう。
見返りとなる営業利益などが、ないためです。
そのため、自己PRにおいて、自身、または自身のコンテンツを見てもらうために、記事コンテンツを作成していく必要があります。

  • 例:手芸で毛糸を使った編み物をPRしたいとします

毛糸を使った編み物以外の事例や毛糸を使わない手芸のコンテンツを作る等します。
徐々に認知度が上がり、PRしたい毛糸の編み物のアクセスが上がり、評価も上がってくるでしょう。
作っている「毛糸の編み物」のコンテンツが、世の中に受け入れられない場合は、離脱率が増してしまうでしょう。
その辺りは、試行錯誤、トライアンドエラーで、良くして行く他ありません。

個人の場合(アフィリエイト)

個人の場合(アフィリエイト)
 アフィリエイトで稼ぎたい場合、読み手に取って、価値のあるコンテンツを提供することが必須です。
単価が高く、検索ボリューム、CV率(コンバージョン率、成約率)が高いものは、基本的にレッドオーシャンです。
熾烈な戦いの上、乱入していく形となります。
才能と努力を持ち合わせていなければ、一人、単独での上位成功者となる事は、困難を極めるでしょう。
チーム編成、チームに参画するなど、勉強させてもらいながら、経験を積むことが重要だと思います。

 逆に、月に5万、10万の稼ぎでよいという場合、ブルーオーシャンのエリアで、ひっそり有益な記事コンテンツを提供すれば良いかと思います。
追加で入ってくる競合、ライバルも少ないと推定され、安定した収益が可能でしょう。
安定とはいえ、ASP広告主の撤退や倒産などで、急に稼ぎが0円となることも珍しくありません。

 基本的に、法人や非営利目的で行うサイトと、SEO施策する内容に変わりはありません。
検索ボリュームに応じて、需要に対する結果を記事コンテンツとして、提供すれば良いだけです。
その良質な記事コンテンツの提供が、一番難しいです。

検索ボリュームの把握

検索ボリュームの把握
 Google AdWordsやGSC(Googleサーチコンソール)で検索ボリュームを測定します。
Google AdWordsでは、大雑把にしか、検索ボリュームを教えてくれません。
有料のAhrefsなどのツールを使えば、細かい検索ボリュームが把握できます。

  • 検索ボリューム:そのキーワードで何件月間検索があるかのボリューム

 検索ボリュームを把握したら、どのキーワードで記事を作って攻めるか、決めていきます。

検索ボリュームの多いキーワードで記事を作る(レッドオーシャン)

検索ボリュームの多いキーワードで記事を作る(レッドオーシャン)
 前項で把握した検索ボリュームに基づいて、記事を作成していきます。
検索回数が多いキーワードは、接戦が確実ですが、検索上位にたどり着いた際の結果も大きいです。
ハイリスクハイリターンという事です。
レッドオーシャンの市場では、独創性、独自性、公明性、信ぴょう性がある記事が上位に来る傾向にあります。
検索エンジンからしたら、手間暇かけて、足を運んで記事を書いている人を優遇するのは当然と言えるでしょう。

検索ボリュームの少ないキーワードで記事を作る場合(ブルーオーシャン)

検索ボリュームの少ないキーワードで記事を作る場合(ブルーオーシャン)
 前項で把握した検索ボリュームに基づいて、記事を作成していきます。
検索ボリュームが多い順番で、競合が全く手を付けていないキーワードに沿って、記事コンテンツを作成して行きます。
記事の品質、画像、図表に関して、そこまで力を入れる必要はないでしょう。

 仮にアフィリエイトで、ブルーオーシャンで稼ぐならば、相応の図表があった方が良いでしょう。
CV率(コンバージョン率、成約率)に直結するためです。

 サテライトサイトの運営であれば、メインサイト、施策対象サイトへ誘導がメインとなります。
もちろん、サテライトサイト30~100サイトなどから、得られる被リンクによる、ドメインパワー向上も期待できます。
複数の3~4キーワードで検索を拾って、メインサイトへ流す事が、サテライトサイトの主な価値の一つです。
二つ目の価値は、前述のドメインパワーアップ、被リンクが増えることによる、メインサイトの価値向上、ドメインパワーアップです。
メインサイトのドメインパワーが上がると、検索結果で上位ヒットが見込まれます。

ブルーオーシャン、サテライトサイトでも、ペルソナは必須

ブルーオーシャン、サテライトサイトでも、ペルソナは必須
 ブルーオーシャン、サテライトサイトでも、ペルソナは必須です。
ペルソナに基づき、キーワード選定を行い、記事コンテンツの作成を行います。
更に、検索ボリュームに現れていない潜在的な検索需要に関しても、時代を先読みする力が必要です。
ブルーオーシャンの場合、数が少ないため、検索ボリュームに、カウントされないキーワードが多いためです。
センスの差によるものが大きいですが、努力すれば、センスは磨くことが可能です。
レッドオーシャン程、熾烈な努力を行う必要は少ないですが、ブルーオーシャンで、お客さんを多く呼ぶ場合には、どうしても必要でしょう。
集客して、なんぼの世界ですので、力の入れ具合に差はあるとしても、結果を出さなければ意味がありません。

検索ボリュームは、過去であって、将来を見通すペルソナ力が必要

検索ボリュームは、過去であって、将来を見通すペルソナ力が必要
 競合他社と同じ様な記事でも、上位ヒットを狙うことは可能です。
ただし、競合より、より上に行く場合、先見の明を活かし、時代を先読みするペルソナ力が求められます。
世の中の記事を合わせた内容であれば、昨今流行りの人工知能、AIである「ChatGPT」で事足ります。
世界中の報道機関が、現在も営業活動している事を考えると、過去ログから算出、ペルソナに基づいた記事では不十分である事が証明されます。
また、バラエティー番組なども、まだ人工知能に奪われていません。
ひょっとしたら、新米芸人さん達の一部は、「ChatGPT」でコントなどを生成して、実演しているかもしれません。

 また、サジェストワードのサジェストボリュームや、人気のサジェストワード、関連ワードを参考にするのも良いでしょう。
最新情報により敏感なSNSで、流行、検索ボリュームを先読みするのも良いでしょう。
定まった方法で、ペルソナを行い、記事コンテンツを作成する場合、上位に入る事は出来ても、1番には成れません。
1番を目指すならば、時代の流れを先読みする能力を駆使して、競合より、1歩、2歩先に行く必要があります。

更新履歴

第1稿投稿 2023年5月5日 11時50分(見出しと半分の記事コンテンツのみアップ)
第2稿更新 2023年5月7日 23時30分(記事コンテンツ追加)
第3稿更新 2023年5月8日 14時50分(記事コンテンツ追加)
第4稿更新 2023年5月13日 17時00分(記事コンテンツ追加、完成)
第5稿更新 2023年6月10日 18時30分(図解追加、記事一式完成)
第6稿更新 2023年6月11日 11時30分(図解誤字脱字修正)
第6稿更新 2023年10月22日 10時35分(誤字脱字修正)